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めぐみ園の夏
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2017/05/22 |
JAN | 9784104547067 |
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商品レビュー
2.6
6件のお客様レビュー
いい話だと読んでいた。でも、自伝と知らない方がよかったかも。昭和25年、小学五年生の亮平は両親の離婚から、めぐみ園という児童養護施設に兄弟揃って入ることに。亮平はあっという間にめぐみ園でヒーローになる。賢いし、礼儀正しいし、心も体も強いし、優しいし。口が達者なのと自惚れが強い所が...
いい話だと読んでいた。でも、自伝と知らない方がよかったかも。昭和25年、小学五年生の亮平は両親の離婚から、めぐみ園という児童養護施設に兄弟揃って入ることに。亮平はあっという間にめぐみ園でヒーローになる。賢いし、礼儀正しいし、心も体も強いし、優しいし。口が達者なのと自惚れが強い所があるが、大人っぽく、誰からも愛され、一目置かれるスーパーキッズ。これが著者のモデルか..。別にいいんだけど。物語としてはラストが駆け足過ぎたので、もっと長編で書いてほしかった。一冊だけ読んだ高杉氏の経済小説よりは好きかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
兄妹4人が、両親も健在なのに、福祉施設に入れられる。 朝鮮動乱の昭和25年の時代である。 令和元年、平成時代は、戦争も無い時代であったが、この時代、戦後とは言え、まだまだ、日本が、貧しい時代であった。 天国のような所と、、、連れ出されて、児童養護施設に入れられる。 著書の高杉良氏の自叙伝だそうだが、伯父は、医師であり、血筋は良い。 そして、主人公である著者は、頭も良く、そして、行動派でもある。 何でもプラス思考で、よい恩師に心通わす友人達に囲まれている。 それは、主人公の亮平の持つ性格であろう。 ボクシングにしても、将棋にしてもコーラスにしても、弁論大会でも、人並みより、秀でている。 しかし、世間の荒波は、小学生高学年の亮平にとって、つつましい食糧事情や、後ろ盾のある上級生の権力、園長夫妻の理不尽な行動、そして妹の養子など、、、、 イジメや、施設に居る事の罵詈雑言も、受けて立たなければいけなかった。 ひもじい毎日でも、自分にだけ貰った物も、全て、園長が、殆ど、取り上げられ、その残りを皆で分けなければいけないのだ。 言葉でも、反抗したら、そのとばっちりは、体罰と、なって来る。 でも、こんな場でも、親身になってくれる先生、そして肺炎になってしにかけて、高額なペニシリンの注射でさえ、医師たちが、自分の給料を割いても助けてくれる。 強い生命力を持っていたのだと、思う。 しかし、父の元へ帰るか?それとも養子に行くか?、、、の悩みに、自分で決めるのだが、、、、 その後の続きが、中途半端なほど、書かれていない。 姉もどうなったのか? 父の元で、どのように暮らしたのか? 学校を卒業してから、どのような生活をしたのか? 結婚をしたのか? そんなことも何もなく、幼き妹が、養女に行った話が、平成18年の所に出て来るだけである。 何か、物足りなさを感じて話が終わってしまった。
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自叙伝とは知らずに完読。幼いころの兄弟の考えの違い(男と女、年齢、経験)が繊細に描かれてワクワクして読めた。良平に憧れる面もあるが、こんなに強い私はないだろうとダブらせながら読む事が出来た。
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