なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか 落語に学ぶ「弱くても勝てる」人生の作法

立川談慶(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本実業出版社
• 発売年月日: 2017/05/18
• JAN: 9784534054968

商品レビュー

2024/08/15

『無能の鷹』を読んでいるひとにもおすすめ？

芸人の世界は、はみ出し者にもやさしい世界、立川談志は「落語は人間の業の肯定」と説いた、落語には"与太郎噺"というジャンルがあって……

爆笑問題・太田光ファンにもおすすめ。

さいきん、にわかに注目されている「能力主義」について、カルチャー、伝統芸能から考えたいひとへ。

上野千鶴子は「フェミニズムは弱者が弱者のまま生きるための思想」と説きました。なぜ、与太郎なら許されることが、女性には許されてこなかったのか？ なぜ、与太郎のような女性キャラクターは、世の中に少ないのか？ なぜ、女性芸人は女性芸人のままいられないのか？ 考えを深める材料になるかも。

2024/06/05

長らく積ん読状態だったけど、やっと読了。
これは個人的にも割と永遠のテーマなとこがあるので、面白かった。

本書では、
「バカにされるのではなくて、バカにさせる」
「あえて主導権を相手に渡す」
というのが与太郎の特徴として示されているけど、アイドルってなんか与太郎みたいな存在だなと率直に思った。

(ここから先はめっちゃ余談になります…。)

特に日本のアイドルは、基本的に事務所やプロデューサーの指示に従う言いなり状態で、自分たちで特に曲も振り付けも考えず、学業が疎かになっているという傾向があるけど、彼女達を見下す人たちはそういう与太郎的振る舞いが嫌いな脳筋が多いんだろうなと思う。

主にK-POP界で長らく幅を効かせていたガールクラッシュ系のジャンルは、アイドルながら「自立した女性像」というメッセージを明確に打ち立てて、それが世界中で支持されていた。与太郎の対極にあるような強い女性たち。

でも、NewJeansの登場でその流れも変わりつつある。

NewJeansは、うら若きウブな女の子たちを、音楽界の実力者たちがガッツリと戦略的にプロデュースするというコンセプトで、パッと見は若い女の子たちは大人達のあやつり人形の道具に映ると思う。

そういう従順な少女たちを応援しているファンを「NewJeansおじさん」と揶揄してロリコン扱いする風潮もあるし、実際そういう性嗜好もかなり多いんだろうけど、そもそものファンの母数が多すぎるから、中にはそんなのも混じってるってだけじゃないのかと見てるけど。

落語に出てくる与太郎って、例えば上に挙げたような、競合にアベンジャーズ集団をいる中で、その状況をどう打破するか…みたいな事を考える時に、真面目に割と役に立つと思いました。

#なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか #立川談慶 #与太郎 #落語 #KPOP #ガールクラッシュ #NewJeans

2020/02/03

「与太郎」の秘密は巻き込み力！
これって実はもの凄いリーダーシップの持ち主だということか？

ラストの、幸田露伴説く「幸福三説」、惜福、分福、植福…は与太郎そのものに納得感高い。

「#なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか」日本実業出版社、立川談慶著
Day75

https://amzn.to/397b9XX