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戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで 講談社現代新書2428
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2017/05/17 |
| JAN | 9784062884280 |

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戦争の日本古代史
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商品レビュー
3.4
12件のお客様レビュー
本書は、古代日本の「戦争」を単発の事件としてではなく、国際秩序(冊封・承認・序列)と国内統治(動員・防衛・政治対立)の連動として追いかける概説。好太王碑に現れる東アジアの緊張の中で「倭」がどう記述されるかから始まり、白村江敗戦を契機とした防衛体制の整備、安史の乱後の情勢変化に呼応...
本書は、古代日本の「戦争」を単発の事件としてではなく、国際秩序(冊封・承認・序列)と国内統治(動員・防衛・政治対立)の連動として追いかける概説。好太王碑に現れる東アジアの緊張の中で「倭」がどう記述されるかから始まり、白村江敗戦を契機とした防衛体制の整備、安史の乱後の情勢変化に呼応した仲麻呂の新羅征討計画(巨大動員が国内政争で挫折する構図が鮮烈)、9〜10世紀に進む「敵国観」の硬化と神国思想・王土王民思想の喧伝、そして刀伊の入寇で露呈する"現場の切迫"と"中央の温度差"へと展開していく。 特に刺激的だったのは、外部ショックが制度整備を経て思想化(神国化)へ至るまでを一続きで見せる構成。白村江後の防人・烽・水城といった具体的な防衛装置は、「恐怖が制度を生む」局面として描きやすく、対外危機が政争の言い訳にも切実な懸念にもなる両義性が人物の動機づけに使える。また、刀伊での隆家の奮戦と公卿の無関心という温度差は、そのまま人物関係の火種になる。 終章では蒙古襲来や秀吉の朝鮮侵攻にも接続し、後世の語り(神風・神国化)による戦争記憶の加工にも目配りがある。史料批判を一点突破で深掘るタイプではないが、全体像を掴んで創作へ落とすには非常に扱いやすい。古代の外交・軍事・制度の"つながり"を物語に落としたい創作者に、確実に届く一冊。
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近代までほとんど対外戦争の経験がなかった日本が、なぜ侵略戦争を引き起こしたのか。白村江の戦いを最大の焦点に、そこに至るまでの経緯、その後の歴史を取りまとめ、倭国が外へと向けていた視点を探り出す。 「内戦の日本古代史」に比べ、絞った題材を深く掘り下げて検討している一冊。天智天皇の策...
近代までほとんど対外戦争の経験がなかった日本が、なぜ侵略戦争を引き起こしたのか。白村江の戦いを最大の焦点に、そこに至るまでの経緯、その後の歴史を取りまとめ、倭国が外へと向けていた視点を探り出す。 「内戦の日本古代史」に比べ、絞った題材を深く掘り下げて検討している一冊。天智天皇の策謀説だけ首肯しかねるけれど良著。
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対外戦争を行っていたのは古代と現代しかないというのが、世界史で見ても稀なのだなとつくづく感じる。古代にあっても戦場となるのは多くが半島であり、せいぜい九州の一部となっている。こうした現場から遠く離れたところで国としての判断がされていくという構図は、第二次大戦に繋がるものがあるよう...
対外戦争を行っていたのは古代と現代しかないというのが、世界史で見ても稀なのだなとつくづく感じる。古代にあっても戦場となるのは多くが半島であり、せいぜい九州の一部となっている。こうした現場から遠く離れたところで国としての判断がされていくという構図は、第二次大戦に繋がるものがあるように感じられてならない。 常に正しい情報が伝わらず、自分に都合のよいように解釈してしまうという文禄の役の原型がすでにここにある。 NHKの半藤さんの番組で、日本はWWⅡまで負けたことがなく、負け方を知らなかったというのを見て、古代であっても日本の国内に攻め込まれ、負けたという事実がないことが、いびつな半島への感覚を育ててしまったのだなと感じた。
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