田中角栄の知恵を盗め 復刻

小林吉弥(著者)

• 販売会社／発売会社: 主婦の友社
• 発売年月日: 2017/05/01
• JAN: 9784074244096

商品レビュー

2024/01/21

■目的
上司からのおすすめで読むことに。上に立つ人間としてのスタンスを学ぶことため。

■本質
本質的な人間の理解こそが人望を集める

■感想
田中角栄の逸話がまとめられている本。細かいエピソードそれぞれについては、時代的な背景としてはしっくりこないものもあるが、その本質は、「人が田中角栄に惚れ込んでしまうスーパーマンぷり」に尽きる。

■メモ
・年賀状も相手を考えてメッセージ→テンプレではなく、相手のことをリアリティもって想像して一声描ける。
・下の人間、現状位の低い人にこそ気を遣って、相手を慮る
・相手の奥さん、子供などに最大限に配慮する
・部下のために奢りは使う。相手の想像の10倍の施しをする。
・絶対に背中を合わせられる仲間を作る

2019/03/09

■「警備員がヒマなとき何をしているか」を知ることの意味
会社の隅々まで知っておこうとする意欲、努力が必要。
お客様が何に困っているかが分からなければ対応はできない。

■人を惹きつけるノウハウ
①記憶力を生かす
⇨自分のことを誰よりも詳しく知っている相手に、より親近感を覚える。
数字も含めて、記憶力が悪いなら努力で補うべき。
②冠婚葬祭、大事なのは「葬祭」
⇨葬式を断ろうとすることは、目の前の大魚を逸していると同じ。
③下の者ほど大事に
⇨部下、警備員、事務員など、役職や肩書きに関係なく大事にすることで、支持される。
④「落ち目の相手」にこそ手を差し伸べる
⇨落ち目になっている時に助けられた恩を忘れる人間はいない。
⑤スピーチは「一体感」の構築が決め手
⇨身分、地位、レベルの異なる者の会話は、常に上の者が下に降りていく形で成立する。
⑥相手の奥さんに目を向けることの効用
⇨奥さんだけでなく、子供がいる場合はそれに合わせた差入れをすれば、同じ1万円でも評価は変わる。
⑦相手の経歴をたたき込め
⇨人は相手がどこまで自分を知っているかで、親近感の度合いをはかる。
⑧「チップ」「心づけ」の効果抜群運用法
⇨たとえ金額は少なくとも、お金をもらうことは心理的負担が生じる。この負担をいかに軽減できるかをもって、チップ道への極意とする田中氏。
サービスしてくれた人にはチップを渡すことを前提に、財布にのし袋をしのばせておくことも必要だ。
⑨「10倍の哲学」を理解する
⇨義理で1回の見舞いなら誰でもやるが、5回も足を運ぶ。
常識を超えたこうした物心両面作戦をやられたら、いざという時に言うことを聞いてくれる。
⑩交際費は部下のためにこそ使う
⇨海外出張行く時、部下が飲みに行く時にポンと渡す。
自分がいると気を使って酔えないから皆でやるときの足しにしてくれ、と言って渡す。
身銭を切ってやることも大事。

■男の履歴書はこうして作る
①約束の守れる男
②女に責任の持てる男
③「人への悪口」で得することは何もない
④時間の守れぬ男は失格
⑤学歴無用、されど学問は有用
⑥働くことを嘆くなかれ
⑦「積算法人生」を考えてみる