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日本経済史 1600-2015 歴史に読む現代
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 慶応義塾大学出版会 |
発売年月日 | 2017/04/01 |
JAN | 9784766423358 |
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日本経済史 1600-2015
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面白かったところを書き出してみる。 ・石高制はジリ貧の体制 一度検地された土地は年貢率が変わらなかったため、藩の年貢収入は大きく増えなかった。その一方で消費水準は上がっていく。 ・江戸期の農具の発展は戦国大名による治水事業のおかげ ・航路の発展は参勤交代のため ・朝鮮出兵後、中国との国交を回復しなかったのは朱印船貿易やポルトガル、オランダとの貿易で十分な生糸、絹織物が輸入できたから むしろ、中国の華夷秩序から抜け出す思惑があった ・朝鮮との国交回復は、対馬藩の外交能力の高さゆえ ・吉宗はリフレ派 出目金を得ることなく貨幣を悪鋳することで、市場に出回る貨幣を増やした ・江戸末期から明治初期の主要産業は醸造業と繊維業界 ・大隈財政によるインフレで地主・自作農層が潤い、自由民権運動を推し進めた ・1897年に銀本位制から当時の国際金融システムであった金本位制に移行 ポンド建て公債を発行できたことが日露戦争勝利につながる ・1912年から1925年は大正デモクラシー期 ・18年から32年は政友会と憲政会(立憲民政党)が積極財政と緊縮財政を交互に行う ・1930年代に重化学工業が発展した要因として、昭和恐慌による農村からの労働人口の流出がある また、金本位制から離脱、管理通貨制度を取ったことで円安になり、輸出拡大 ・アベノミクスは市場の債権を日銀が買い取り 高橋財政は国債を日銀が直接買い取り ・戦後の国債を償還できたのはハイパーインフレのため。物価が100倍になって債券価格は100分の1に下がった ・国家総動員法はヒト・モノ・カネをすべて統制する全体主義的な政策 ・占領政策は当初の民主化から経済復興へ。これは国際情勢の変化、とくに中国共産党の勝利によるところが大きい。 ・戦後のハイパーインフレに対し、幣原内閣は市場の貨幣を回収し、新円に切り替えることで対応。続く吉田内閣は財を増やす、つまり生産力強化で対応。 ・1949年のドッジラインでインフレは下火に向かい、日本は西側へ、つまりIMF・GATT体制に入る。 ・50年代なかばから74年は内需による高度成長期。ニクソン・ショックと石油危機で内需が減退すると、輸出主導型へ。これはアメリカとの貿易摩擦を招き、プラザ合意で円高へ。政府は内需拡大を目指すが、これがバブルの原因となる。 ・高度成長は技術革新を伴う投資に支えられていた。いわば戦時期は技術交流が閉ざされた時期であり、戦後に最新の技術が流入することで技術革新が可能に。 ・1960年頃から労働力不足経済へ。この頃からアルバイト・パートタイムが登場。
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自共著。「歴史に読む現代」という副題が示すように、歴史的な事例を通じて現代の諸問題を考えるヒントにしたいというのが、故・浜野教授と最初に企画を考えたときの問題意識であった。種々、日本経済史のテキストは多いが、30回の講義で使いやすい分量にしたつもり。前のものから数えてすでに5刷と...
自共著。「歴史に読む現代」という副題が示すように、歴史的な事例を通じて現代の諸問題を考えるヒントにしたいというのが、故・浜野教授と最初に企画を考えたときの問題意識であった。種々、日本経済史のテキストは多いが、30回の講義で使いやすい分量にしたつもり。前のものから数えてすでに5刷となっていてご使用いただいている先生も多いかと思う。感謝である。
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▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/293152
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