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作家的覚書 岩波新書1656
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2017/04/01 |
JAN | 9784004316565 |
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
至極、真っ当ななご意見の本。社会のこと、経済のこと、政治のこと、作者の守備範囲は広い。しかしながら主な掲載先である岩波、図書の中の高村氏の立ち位置が決められているような気もする。やっぱり小説の方がおもしろい。
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本書が出版されたのが2014年ころのようですから、今(2022年)からは、ほぼ10年前の時評集でした。古い時評や、書評というのは、思い出たどりの読書になりがちですが、さすが高村薫というべきでしょうね、今現在の世界の現象とリアルにリンクしている記述があふれていて、世間に対して横着...
本書が出版されたのが2014年ころのようですから、今(2022年)からは、ほぼ10年前の時評集でした。古い時評や、書評というのは、思い出たどりの読書になりがちですが、さすが高村薫というべきでしょうね、今現在の世界の現象とリアルにリンクしている記述があふれていて、世間に対して横着を決め込んで、知らんぷりをしたがっている生活を、まあ、叱れている気分で読み通しました。 当たり前のことですが、あらゆる事象には始まりがあるわけで、2022年現在、目の前で起こっているなにがなんだかよくわからない出来事の始まり、例えば元首相の銃撃の、因果の「因」、ウクライナ侵攻の「因」、それぞれが浮かび上がってくる「時評」を、10年前に書いている高村薫の世界に対する視点の鋭さに「感心しきり!」の読書でした。 ブログにもあれこれ、まあ、似たようなことを書いています。よろしければ覗いてみてください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202209300000/
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第2次大戦後の世界は、唯一「人道」を共通の旗印として、かろうじて結束してきた感がある。独裁国家にとって、「人道」は死語になったのか。この地球上に独裁国家がいくつか存在することは、民主国家にとって大きな脅威。高村薫「作家的覚書」、2017.4発行。2014~2016年、新聞や雑誌のコラムに執筆された世評。人が欲望を抑えることをしなくなった現代社会は、人が上手に歳を取るのが難しい社会と仰ってますが、この二つの関連が私には分かりにくかったです。
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