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ブリューゲルの世界 とんぼの本
定価 ¥1,980
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2017/04/01 |
JAN | 9784106022746 |
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ブリューゲルの世界
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ブリューゲルのファンは日本に多いと聞いた。私もその一人である。 近々、ブリューゲルの絵を西洋美術館に見に行こうと考えていて、手に取った本。 子どもがピアノを習っており、その先生から「ブリューゲルの絵にある農民の踊りのようなイメージで弾いて」と言われたことがあり、まだ小さい子どもにその絵を見せたことがある。楽しげにどこか熱中したように踊る、農民。素朴な感じだ。 しかし、このブリューゲルの描く農民は実際にはいない。(という話だ)中野京子の「怖い絵」で得た知識だが、領民は貧乏でほとんどが痩せている。しかし領地が豊かであることを示すために、ふっくらした農民で描くとか。描いた絵から農民の画家と呼ばれるブリューゲルだが、画家で生きていける農民はいない。ちょうどスペインの圧政の時代、農民の味方する画家が大成するわけがない。 フェルメール、デホーホ、レンブラント、とネーデルラントの画家はとても好きだ。ゴッホはそこまでではないが。 しかしブリューゲルの絵の所蔵数はウィーン美術史美術館が一番多いようだ。ブリューゲルの間があるらしい。行ってみたい。 ブリューゲルに影響を与えたであろう、ヒエロニムス・ボス。彼の「快楽の園」を見れば影響を受けたことは一目瞭然。ブリューゲルの「悪女フリート」で描かれる頭に直接、足のようなクリーチャー。ブリューゲルは新しいボスと呼ばれた。 「怖い絵」でみた「ベツレヘムの嬰児虐殺」の絵。「怖い絵」では、このような傑作を回復不可能なまでに絵を変えてしまうことが、怖い、ということだった。 私が怖い、と思ったのはその点だけではない。この嬰児虐殺は聖書の話だし本当かどうか分からない。しかしそのようなことを本当にやりかねない人間の存在の怖さだ。生きている人間が一番怖いのだ。 ブリューゲルの絵は広場形式という構図が多い。この構図は後の世代のネーデルラントの画家にはあまり見られないように思う。「ネーデルラントの諺」や「死の勝利」、「子どもの遊戯」など細部を細かくみたくなる絵が多い。なんとなくだが北斎の絵に共通するものを感じる。 家系的にも絵に優れていたようで、5世代にわたるらしい。ヤン・ブリューゲルは花の絵で有名だと思う。5世代はなかなか、画家ではあまりいないように思う。バッハは何代続いた音楽家なのだろう。 「ナポリの港の景観」青の色彩がとても美しい。ブリューゲルは雪の日やグレーっぽい色彩、もしくは農民の衣装の赤(この赤も特徴があると思う)が目につくが、ナポリの絵は少し緑がかった青が美しい。
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農民の生活に暖かな目を向け、勤勉なカトリックの1人の男が生み出した絵画群。当時の生活を知る貴重な資料としても見られる描写力の高さ。 それにしても書き込みの細かさよ。
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85個の諺と91個の遊び...ブリューゲルの絵画を見に行く前に予習すべき内容だった。 数年前にウィーンの美術史美術館で、ブリューゲルの『子どもの遊び』(子供の遊戯)を見る機会があって、 その時に予習してなかったので、なかなか数えなくて、とても残念だった。
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