mark(08) 超・回復する旅 講談社MOOK

アルティコmark編集部

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2017/03/01
• JAN: 9784065095607

商品レビュー

2017/04/06

　超・回復する旅。
　旅をテーマに、あらゆるジャンルから切り取る試み。村上春樹の「疲れない旅行は旅行ではない」という「辺境・近境」の一片からスタートする。
　モデル秋元梢は、仕事で世界を飛び回る。トレーニングは、生活の一部、そして週四日のジム。リモアとパッキングした荷物がきっと彼女の味方なんだろう。戦う女性は、きっと本気で、旅を楽しんでいる。
食べ物を切り口に、徳島県神山町から、カフェオニヴァを紹介。フードをどう捉えるか。自然な食材は当然ながら、きっとその土地で、新鮮な野菜を食べるだけで十分なんだろう。それをコミュニティとして作っていく。食べ物が繋ぐ世界。面白そうだ。ポートランドなんかで作られた流れ。日本では別の発展を遂げている。
　ナイキヴェイパーマックス。ポートランドが生んだナイキが次の世界を作っていくのかも。うつくしいフォルム。エアマックス世代としては見過ごせないデザイン。
　旅の思い出。インドネシアのビーチ、インド、サーフ、スキーなどなど、人それぞれ思い出の地がある。自分にとっては、シンガポールの一人旅、台北から台中へ行き湖を眺めながらお茶を飲んだラルーホテルからの霧の情景、香港の雑踏、マカオの喧騒、ハワイのゆったりとした時間、夕暮れをそこにいるみんなが、ゆっくりと沈みゆく太陽を眺めている空間、朝のパークへのランニング、沖縄のリッツの香り、上海の夜景、思い出すだけでも止まらない。共通しているのは、疲れるけど、そこにいる自分を客観的に見つめていること、自分と対話していることなんだと思う。俺の人生は、とか、絶対やってやる、とか、そんな強い想いもまた旅の力なんだと個人的には思うけど。