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文系人間のための「AI」論 小学館新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2017/04/01 |
JAN | 9784098253005 |
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文系人間のための「AI」論
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
2017年の書籍なので最新の部分は入っていない可能性もあるが、十分に楽しめた。 前半はAIについての現状や概要が整理されてあるので、ざっとつかみたいときに役立ちそう。 後半は著者の専門である哲学の立場からテクノロジーについて考察されている。 AIの進化とともに語られる人間のサイボ...
2017年の書籍なので最新の部分は入っていない可能性もあるが、十分に楽しめた。 前半はAIについての現状や概要が整理されてあるので、ざっとつかみたいときに役立ちそう。 後半は著者の専門である哲学の立場からテクノロジーについて考察されている。 AIの進化とともに語られる人間のサイボーグ化の必要性が著者のAI時代の人間論である点が面白かった。 来るべきサイボーグ・エコノミーにおける、脳内快楽物質の数値の等価交換という新しいマネーの形態はとても面白かった。私達の日常も、少し前まではそんな未来は想像だにしなかった状態であることを思えば、きっといつの間にか現実になっていくのだろう。 文系、特に哲学分野にとってAIについての議論は今後必須だと思うが、その中での著者の立ち位置を俯瞰的に見ながら読んだ方が面白いと思うので、そういう意味ではタイトルの「文系のための」というのはちょっと異なるという印象も受けた。著者のサイボーグ論をタイトルの全面に押し出しても良かったのでは。
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AI、人工知能、それらがもたらす社会への影響。 哲学を専攻する大学教授の本というだけあって、AIそのものというよりは、AI社会に生きる“人間”を主体に論が進む。工学的なことはとんとわからないが、それでも十分に楽しめた。 AIの進歩によって職を奪われることをいたずらに恐れる社会の...
AI、人工知能、それらがもたらす社会への影響。 哲学を専攻する大学教授の本というだけあって、AIそのものというよりは、AI社会に生きる“人間”を主体に論が進む。工学的なことはとんとわからないが、それでも十分に楽しめた。 AIの進歩によって職を奪われることをいたずらに恐れる社会の傾向があるが、彼らは一様に「人間も同時に変化していく」ことを見落としているように思う。ヒトという生物はヒトなりに技術を我が身に取り込み、変貌する社会の中で歩んでいくのだ。 言ってしまえば当然のようにも思えるが、なぜだか思いつかないその未来を「文系のため」に説明していく本書は、題の通り新しいAI論だろう。 作者は学生に向けて筆を執った様で、そこまで複雑な内容でもないのが、さらりと読むにはちょうどいい。気軽に触れられるAI論として、オススメの一冊。
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AIについて哲学者が書いているのに興味を持って読んだが,素晴らしい内容だった.話題になっている将棋や囲碁のプロに勝つ特化型AIと汎用AIの違いを丁寧に説明し,将来的には後者のAIが人間を超えるシンギュラリティの可能性まで議論している.さらに人間とAIが一体化(マインド・アップロー...
AIについて哲学者が書いているのに興味を持って読んだが,素晴らしい内容だった.話題になっている将棋や囲碁のプロに勝つ特化型AIと汎用AIの違いを丁寧に説明し,将来的には後者のAIが人間を超えるシンギュラリティの可能性まで議論している.さらに人間とAIが一体化(マインド・アップロード)することで生まれるポスト・ヒューマンまで考察している.その中でキーワードとしているの「可塑性」だ.私たちの脳が状況や時間に応じて変化していくことを脳の可塑性と称しており,これが人間の根本だと述べている.楽しい議論が楽しめた.
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