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臨床哲学対話いのちの臨床 木村敏対談集 1
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臨床哲学対話いのちの臨床 木村敏対談集 1

木村敏(著者)

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臨床哲学対話いのちの臨床 木村敏対談集 1

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青土社
発売年月日 2017/03/01
JAN 9784791769766

臨床哲学対話いのちの臨床

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2022/09/18

木村敏の対談集。臨床編、哲学編と2分冊で出版されており、こちらは臨床編。 哲学的知識が必要な箇所は難易度が高く、知識不足で読み切れなかったところも多いが、安永浩、中井久夫、武満徹との対談が興味深かった。 木村敏がいう現象学は、独我論や認知論の前提を排して、西田幾多郎の見方に沿って...

木村敏の対談集。臨床編、哲学編と2分冊で出版されており、こちらは臨床編。 哲学的知識が必要な箇所は難易度が高く、知識不足で読み切れなかったところも多いが、安永浩、中井久夫、武満徹との対談が興味深かった。 木村敏がいう現象学は、独我論や認知論の前提を排して、西田幾多郎の見方に沿って読める限りでハイデガーに照らし、存在論の立場を基礎づけようとしている。 武満徹との対談では、音の垂直的な響きと、それを支える〈間〉をめぐった対話がなされ、音と自己が共起し、さらに「移ろう」ことの美的体験について深められている。 武満は、日本人は「移ろい」に至上の美を見出してきたのではないか、と次のように語っている。 「ひとつの音で既に充足していて、さらにもうひとつの別の音に移る際の「かかり」というものが特別の音楽的瞬間を生み出すからのように思います。」 「日本の音楽はーこれは断言してもいいですがー非連続の連続です。「さわり」にこだわったり、間にこだわるのは、「非連続の連続」ってことじゃないかと思う。」 それ自体だけでも充実した一音の余韻に、次の一音の予感が重なり合い、共鳴する音楽的瞬間に対する味わいの表現が素晴らしかった。

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2017/08/26

p96 私はこの頃、スピノザをいっぺんきちんと勉強しようかと考えているところなんです。「神即自然」というやつですね。「無神論的汎神論」と言いましょうか。私は根本には自然ということを考えますから。根源的自発性、つまり「おのずから」の「から」、「自然(じねん)」の「自(から)」といこ...

p96 私はこの頃、スピノザをいっぺんきちんと勉強しようかと考えているところなんです。「神即自然」というやつですね。「無神論的汎神論」と言いましょうか。私は根本には自然ということを考えますから。根源的自発性、つまり「おのずから」の「から」、「自然(じねん)」の「自(から)」といことですが、これが私にとっては生命の別名ですし、「能産的自然」としての神の別名でもあるのです。 p108 統合失調症と自閉症で違うと思うのは、自閉症の方たちには未来という感覚がなかったり、先程の「外部」の話にも関わりますが、例えば部屋の向こう側という感覚もない人がいます。そこで私はカントを使ってカテゴリーが創設されていないとしたのですが、そうしたことはすべて統合失調症の方の場合はどうなのでしょうか。渡辺哲夫先生の事例で、「部屋の外に出た人はすべて死んでしまうから外側は空虚な宇宙なのだ」というような統合失調症の方の事例が紹介されてはいますが[『知覚の呪縛』]。

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