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3つ数えて走りだせ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | あすなろ書房 |
発売年月日 | 2017/03/01 |
JAN | 9784751528679 |
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3つ数えて走りだせ
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ある月曜日、トニーとアントワーヌは走り出した。通学カバンを隠し、海を目指して。トニーは、ウクライナからの移民で国外退去を求められている。アントワーヌは、父親のDVにあっている。特にこれといった事件があったわけではなく、二人で走り始める。時に食べ物を盗み、空き家で夜を過ごし、ひたすら走る。田舎道から海辺の町へとたどり着く頃に警察が自分たちを探していることがわかってくる。都会の街中で薄汚れた姿で走る自分たちがもうじき警察に保護されることがわかってくる。走りつかれた二人は地元の新聞社に駆け込む。移民の強制退去へのアピールとして大々的に取り上げられ、二人はヒーローとして家へ帰ることになる。 そんなに大きな目的を持って走り始めたわけではない。何の計画もなく、その日の気分で走り始めた二人。最後に思いついた行動が結果として二人の持っていた悩み、国外退去と父親のDVを見事に解決してくれる。 えっそうなっちゃうのか、と肩透かしのような読後感。でも、思春期のモヤモヤしたような日々は案外こうやって爆発し収集していくのかもしれない。
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ある月曜日の朝、トニーはいきなり「1.2.3」とカウントし、アントワーヌも共に走り始めた。通学かばんを茂みに隠して、行き先も、いつまで走るのかも考えずに。 学校や家庭の騒ぎも想像されたが、日常を捨て自由になる喜びを味わい、走っている瞬間は悩みを忘れていられるのだった。 トニーは移民家族で、先週フランス領退去命令が出された。1か月以内に行ったこともない国ウクライナに帰らなければならない。アントワーヌは、いわれのない暴力を与える父親とそれに無関心を装う母親に耐えていた。 必要な時には食べものを盗み、泊まれそうな空き家があれば忍び込んで休み、過去も未来もなく、今の瞬間だけを考えて走った。 ただひたすら「走る」ことだけで未来を切り開いてしまった13歳の少年たちの1週間を描く。 ただ走るって「フォレストガンプ」みたい?と思いながら読み始める。 本当にただ走っていただけでしたが、必要最低限とはいえ、盗みや不法侵入しなくてはならなかったのは辛いですね。 鼻先に人参もない状態で1週間も走り続けることができるのはやはり思春期の爆発的なパワーなんでしょうか。 ただ走ったことを新聞社が勝手に移民の国外退去政策に対する抗議だと書き立てた、とあるが、それは彼らの最終目的ではなかったのか?でなければどうしてゴールを新聞社にしたのか?”勝手に”解釈して書いてもらうことが目的だったのか??? 彼らの突飛な行動が全部いい結果を生んだようだけど(被害届さえ皆無らしいし)、親としてはやっぱりこういう形で自己主張するのはリスクが大きすぎるから、もう少し考えて行動してほしいと思ってしまう。 短いですが、ちょっとわかりにくい作品なので中学生以上が妥当でしょう。
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なんの説明もなく、いきなり学校をさぼって走り出すふたり。でもだんだんと、彼らの置かれている状況が明かされていく。 立ち向かうのではなく、走って逃げることから状況が変わることもある。いや、走って逃げることが立ち向かうことになる場合もある。それが新鮮だった。 物語的にはちょっと単...
なんの説明もなく、いきなり学校をさぼって走り出すふたり。でもだんだんと、彼らの置かれている状況が明かされていく。 立ち向かうのではなく、走って逃げることから状況が変わることもある。いや、走って逃げることが立ち向かうことになる場合もある。それが新鮮だった。 物語的にはちょっと単調で物足りない面もあるんだけど。 でもさわやかに読み切れる。 『14歳ぼくらの疾走』と重なる部分も多いかな。
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