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大航海時代の地球見聞録 通解『職方外紀』
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大航海時代の地球見聞録 通解『職方外紀』

ジュリオ・アレーニ(著者), 楊廷イン(著者), 齊藤正高(訳者)

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大航海時代の地球見聞録 通解『職方外紀』

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2017/03/01
JAN 9784562053896

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2017/09/14
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明末のイエズス会士ジュリオ・アレーニが著した世界地理書『職方外紀』の日本語訳。アジア・ヨーロッパなど世界各地の風土物産、及びそれに纏わる奇譚・伝説を紹介する。本文の全訳のほか、詳細な解説・訳注を付す。 本書は、1623年にジュリオ・アレーニによって著された世界地理書『職方外紀』の邦訳である。海外知識の紹介を目的として書かれた本書は世界各地の地理・国家・風俗などについて纏めており、その内容は江戸時代の日本の知識人にも利用されてきた。中身は「アジア」・「ヨーロッパ」・「リビア(アフリカ)」「アメリカ(南北アメリカ)」、そして海に関する事物をまとめた「海洋」の全五巻からなっており、大航海時代のヨーロッパ人の海外知識、及びその世界観を眺めることが出来る。徳化の行き届いた理想国家たるヨーロッパ諸国、不思議な禽獣に溢れたアフリカの大地、「閣龍(コロン、即ちコロンブス)」によって開かれた新天地アメリカ、そして未だ全容の知れぬ「天下第五の大州」メガラニカ――。アルキメデスの発明といった歴史上の有名な逸話やフェニックスなどの奇譚・伝説も各所で紹介されており、まさに大航海時代の世界知識の集大成であるといえる。 そうした中で個人的に印象に残ったのは、巻四の最後を飾る「メガラニカ(墨瓦蝋尼加)総説」「メガラニカの後に書く」であった。ここでは、当時マゼランが「発見」したばかりの新大陸メガラニカについて記されており、この未知の大地について僅かではあるが紹介している。最も、ここで挙げられているメガラニカとは当時の人々によって信じられてきた想定上の大陸である。メガラニカなる大陸ははなから実在しないものであり、その一地域として挙げられている「火地」も、実際にはティエラ・デル・フエゴの島々に過ぎない。しかし著者は、新たに発見されたばかりのこの「大陸」を海外解説の最後に挙げて紹介し、「この本を読んでメガラニカの地に至り、その地を調べ明らかにする者が現れるのではないか」と思いを馳せる。そこからは、海を渡り未開の地を切り開くことが普遍的にあった当時の時代の熱さというものがひしひしと感ぜられる気がした。 本書には『職方外紀』やその成立に至る時代背景についての解説や、本文の脚注が豊富に載せてある。学術書としても、単に読み物としても本書は楽しめるだろう。

Posted by ブクログ

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