銀座の流儀 「クラブ稲葉」ママの心得帖

白坂亜紀(著者)

• 販売会社／発売会社: 時事通信出版局
• 発売年月日: 2017/03/23
• JAN: 9784788715141

商品レビュー

2022/08/18

銀座で20年間歩んでこられたママの本。

経営者として苦境に立たされても、都度乗り越えてきた。自身の采配と、周囲の助けがあってこそだが、周囲の助けも日頃のママの行いや信用があってこそ得られたものなんだろう。

ゆとり世代への接し方など、人を観察する力、今までの自身のやり方を変える柔軟さをお持ちなのだなと感じた。

銀座のママとしての仕事への誠実さ・環境を察知して対応を変えられる柔軟さが、時代を生き抜く力なのだろうなと思った。

2022/04/07

営業を他の角度から見つめてみようと思い手に取った一冊。
銀座の世界で頂点を極める女性たちは、常に予測を一歩超えたサービスで、ステータスの高い「粋な男」の心を掴む。
その例として、作家のお客様が来店する際にはその方の作品を全て読み、「学生時代からの大ファンです。」と挨拶をしたり、自分の意志で来店してもらうため、1日3回のメールをそのお客様の「電車通勤の時間や、営業職なら夕方5時過ぎ」に送ったり、初対面のお客様には素直に感じたことを褒め、親しいお客様には「いつもとネクタイの趣味が変わっていませんか？」と褒める等。
その世界を覗いてみると、華やかなイメージとは裏腹に、毎日コツコツ地道な努力を続けていることが窺えた。
こういった「予測を一歩超えたサービス」を自身の営業に活かしていきたい。

2021/08/17

高校時代に髪を金髪に染めて不良。母が一升瓶とツマミを持って部屋にきた。何がしたいのと聞かれ、東京の大学に行きたい。父を説得して進学。一文の時、日本橋のクラブで働き成功。女子大生ママの為にわざと単位を落とし6年で卒業。
店ではノルマ(月の売上300万、同伴5回等、未達成だと日給2万を減額)をやめた。
トップだと月の売上1000万円。このノルマだと100人のホステスで一人しか残れない
ヘルプのサポート有効化。ホステスの見極めに3年。通常は数か月。
酒は強い。ロシア人のウォッカ一気飲みで勝った。お客の中国出張に秘書役と同行。
社長が下戸のふりをし、代りに一気飲み。
枕営業は客が1000人いるので物理的に不可能。客と恋仲になるのは宝くじに当たる確率と同じ。
都市銀行に口座を作るのに支店長が特別対応。
二軒目を出すと客が減った。
バブル、リーマンショックでは、銀行員からお子さん高く売れますよとヤクザまがいのことを言われた。後日、謝罪にきたが上からの指示だったと。
銀行の催促には母が親戚から1500万円借金して返済。
自分の店が潰れたら銀座がなくなりますと銀行に告げた。
その銀行員とすれ違った。銀行やめたと言っていた。
第一子は店に出るのをやめた。二人目は目立たなくなるまで出勤。
売上の回収はホステスの仕事。バブルで未回収あり。不動産会社の社長は倒産後、店の前で段ボール拾いしてたが挨拶。復活して店にきた。