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近現代作家集(Ⅰ) 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集26
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近現代作家集(Ⅰ) 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集26

池澤夏樹(編者)

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近現代作家集(Ⅰ) 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集26

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2017/03/01
JAN 9784309728964

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近現代作家集(Ⅰ)

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2023/11/23

231123*読了 明治から戦前までの文学。中には長編から一部を抜き出したものもある。 近現代作家集は3巻からなっていて、それぞれ世に出た年代順ではなく、その小説の時代順に並んでいるところが味噌。 久生十蘭さんの「無月物語」に始まり、岡本かの子さんの「鮨」で終わる。この時代の流...

231123*読了 明治から戦前までの文学。中には長編から一部を抜き出したものもある。 近現代作家集は3巻からなっていて、それぞれ世に出た年代順ではなく、その小説の時代順に並んでいるところが味噌。 久生十蘭さんの「無月物語」に始まり、岡本かの子さんの「鮨」で終わる。この時代の流れを文学で感じられる悦び。 12作収録されている中で、岡本かの子さんの「鮨」が心に残っている。わたしが無類の寿司好きだからというのもあるかもしれないけれど。笑 泉鏡花さんの「陽炎座」のなんとも言えぬ後味の悪さ、佐藤春夫「女誡扇綺譚」の恐ろしさ。 宮本百合子さんの「風に乗って来るコロポックル」は18歳で書いたとは思えない文章力に驚いたし、切なさと不思議さのある小説だった。 横光利一さんの「機械」はなんてことないように思えて、そうではない、なんとも言えない読後。 高村薫さんの「晴子情歌(抄)」は長い物語の中の一部を切り取ってはいても、当時の晴子のいきいきと生きる様子が感じられてよかった。 明るさではなく、薄く靄のかかったような、それでいて力強い感じを文章から受け取ることが多かったように思う。 わたしがイメージする明治・大正がそうなのかもしれない。

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2021/12/25

米澤穂信氏が久生十蘭をあげていたので読んでみた。 「無月物語」久生十蘭 初めて読む久生十蘭がこの作品だったのはまずかった。なにかもうほかの作品を読む気がしなくなってしまった。平安末、後白河法皇の院政中、父親殺しで死罪になった妻と娘の話。家族には極悪非道な父親なのだ。子供にお金を...

米澤穂信氏が久生十蘭をあげていたので読んでみた。 「無月物語」久生十蘭 初めて読む久生十蘭がこの作品だったのはまずかった。なにかもうほかの作品を読む気がしなくなってしまった。平安末、後白河法皇の院政中、父親殺しで死罪になった妻と娘の話。家族には極悪非道な父親なのだ。子供にお金をかけたくない、娘の結婚には金がかかる、ならば自分が、という。この手の話は避けて通りたいのだ。表現もえげつない。女性の描写は男性目線だと思う。平安時代の淫靡な雰囲気は文体にあるとは思うのだが、内容がいやだ。しかしこれはスタンダールの「チェンチ一族」が下敷きになっていて、元はルネサンス期のイタリアの話だという。確かに下敷きがあるとはいえ、久生十蘭の独自世界になっている。しかしやっぱり出来事自体がいやだ。 初出は1952年(昭和27年)久生氏50歳時の作品。 検索すると、ベアトリーチェという娘が犠牲者。絵画作品、文学作品、映画といろいろ引用されているようだ。 映画「マルホランド・ドライブ」でも、ルース叔母の家の居間のいちばん目立つ場所には、グイド・レー二の描いた「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」が飾られている、と出てくる。 久生十蘭 1902.4.6-1957.10.6(55歳没) ほか芥川龍之介など全12人の作家集。 2017.3.30初版 図書館

Posted by ブクログ

2019/06/21

このシリーズの本も、この近現代作家集の3巻と 源氏物語3巻のみ。 近現代作家ということで、読みやすく読めました。 文書や文字がてんこ盛りの文体でも、さらっと 読めていくのは、名作であるのだろうと思いました。

Posted by ブクログ