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日本全国合成地名の事典
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日本全国合成地名の事典

浅井建爾(著者)

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日本全国合成地名の事典

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京堂出版
発売年月日 2017/03/01
JAN 9784490108897

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2017/12/04

「ナカノノノハナカノノノデナクノガタノノ」この暗号の正体は、本文でね! -------- 「合成地名」なる物騒な言葉。聞いただけで僕が嫌いな方面のヤツだろうな〜と感じる。 「はじめに」には、やはり以下のような文がある。 合成地名は地名研究者や学識者などの間ではすこぶる評判が悪...

「ナカノノノハナカノノノデナクノガタノノ」この暗号の正体は、本文でね! -------- 「合成地名」なる物騒な言葉。聞いただけで僕が嫌いな方面のヤツだろうな〜と感じる。 「はじめに」には、やはり以下のような文がある。 合成地名は地名研究者や学識者などの間ではすこぶる評判が悪い。脈々と受け継がれてきた伝統地名に秘められている日本の歴史や文化が、地名を分解したことによって間違って伝えられていく恐れがあるからだ。 そう、地名には意味があってついているのだから、合併したからって浅知恵でくっつけちゃアカンのよ。 で、この浅知恵、最近のことかと思っていたが、そうでもない。 大田原。現・福島県会津若松市。大和田村+柏原新田+鴨田新田+堂島新田の合併。4村に共通の「田」と、大和田の大、柏原の原を取った、というが、それじゃあ鴨田と堂島は田しか供出していないではないか。堂島にいたっては「新田」の方からしか「田」が出ていないから、ますますアイデンティティなんかあったもんじゃない。 と思ったら。 大田原村は、後に合併により堂島村となる。堂島、見事なカムバックだ。ところが堂島村は日橋村と合併して、川東村となる。もう最初から残っている言葉、「村」だけだね。この村も、やがて町に昇格してしまい、当初の文字は完全消滅する。まあ、きっと細かい町名にはそれなりに残っているかもしれないけど、その町名も合成地名かもしれないんだよなあ。本書になくても、身の回りにもありそうな気がしてきた。 東京都中野区。中野町が東京市に編入されて中野区になった、かと思いきや、中野町と野方町から一文字ずつ取ったと考えるのが妥当、だそうな。中野の野は、中野の野でなく野方の野! 早口言葉のようだ。 東京都大田区。こっちは大森区と蒲田区の合併。安易である。中野のような落とし穴もなくて、つまらない。 東京都国立市。勝手に由緒正しい市かと思っていたが、国分寺と立川の中間にあるから、というアバウトな名付け方。これ合併じゃないしね。もともと駅の名前がそれで、そのあと国立町、国立市へ。安易だなあ…。 と思ったら、我が静岡県にも似たようなのがあった。浜岡町。今は合併で御前崎市になったが、浜岡原発で有名な浜岡、である。これがなんと、浜松と静岡の間だから、という浅はかさ。静岡が県庁所在地なんだから、静松町でもよかったんじゃないか? 静松原発、って何か止まるのを待つ原発みたいだね。 と、こんな具合で、明治頃から昭和中期ごろまでの合併でつくられた地名がたくさん出てくる。だが、これをもって冒頭の「評判が悪い」に結びつけるのは早計な気もする。歴史・文化は文献に残すことが出来る。 むしろ合成地名よりもよろしくないのは、なんとかタウンとかなんとか台とかのように、宅地販売のためにつけられる町名だと思う。ローカル地名は防災の要素が大きい。それを切ったり埋めたりして平らにして、お洒落系にして売り出す。これはイカンのだ。 だが本書の目的はそちらの警鐘にあらず、合成地名という、地名を弄ぶ愚挙を憂い、そして知らしめることにあるようだ。内容はストイックに合併経緯などが書いてあるだけなので、そこから如何に僕のように妄想を膨らませられるか、そこが勝負だ(何の?)。

Posted by ブクログ

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