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渋カジが、わたしを作った。 団塊ジュニア&渋谷発ストリート・ファッションの歴史と変遷
定価 ¥1,760
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/03/01 |
JAN | 9784062205023 |
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渋カジが、わたしを作った。
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
漠然と認識していた「渋カジ」の誕生の経緯やスタイルの変遷を追った本書。それによると、渋カジという言葉が生まれたのは1988年ごろで、チェックメイトやホットドッグプレスなど雑誌を通じて全国に広がった。それ以前の1985年からのアメカジが洗練されていったスタイルだという。85年はDCブランドブームの頂点。そこにストリートの流行としてアメカジが登場する。DCブランドに広告をもらっていた雑誌も、その流行を追随する。ちょうど団塊ジュニア世代がおしゃれに目覚めた時期もあって、巨大なムーブメントになったという。終焉は92年とされている。 チームオーダーのスタジャン、ジョッパーズパンツから始まり、リーバイス501 MA-1、アヴィレックスのB-3、レッドウイングのエンジニアブーツ、オシュコシュのワークシャツ、襟を立てたフレッドペリーのポロシャツ、10ボタンヘンリーネックシャツ、ニューバランスM1300、M996、M576など高級スニーカー、ウールリッチのマウンテンパーカー、LLビーンのフィールドコート、「キレカジ」は、ラルフローレンやブルックスブラザーズの紺ブレ、ティンバーランドのスリーアイクラシック、ラルフローレンのブラックウオッチ柄のショルダーバッグ、レスポートサック、「ハードアメカジ」はバンソンの革ジャン、ベルボトムにブーツ、ゴローズのインディアンアクセサリー こうして挙げられたアイテムだけ見ても懐かしさが漂う。服装の好みは若いころに着ていたものに影響されると思うが、確かに私もヘインズのTシャツや、リーバイス501、ラルフローレンのポロシャツはいまだに着ているし、ベーシックで良いものと刷り込まれている。 一方、渋谷といえばチーマー。原型は、84年ごろに明大中野の遊び好きの高校生が作った「ファンキーズ」だったという。最初は都内の有名私立高校に通う頭が良くておしゃれで不良の集団が、メディアに取り上げられ、首都圏各地から集まってくる烏合の衆に。そして凶悪化し、95年の一斉取り締まりで事実上、渋谷からチーマーが消えたとしている。 服装の好みは若いころに着ていたものに影響されると思うが、確かに私もヘインズのTシャツや、リーバイス501、ラルフローレンのポロシャツはいまだに着ているし、ベーシックなものと刷り込まれている。東京にいなかった私ですらも、雑誌を通じて同時代体験をしていた。団塊ジュニアほどの巨大な塊となる世代がない今、もうこんなファッションムーブメントはなかなか起こらないのだろうなと感じた。
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渋カジって団塊ジュニアが作ったのね。 チーム・チーマーの歴史がたどれる。最初は明大中野だったのか。そのころ輝いていた人たち(田中律っちゃんとか)のインタビュー集が面白かった。
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光陰矢の如し。あの時、ボクはなに着てた?上京して初めて買った服が原宿のビームスだったりとか、憧れていた女の子に薦められてバックドロップでスタジャン買ったりとか、また付合った娘が洋服大好きで本書の第5章「渋カジ・ショップ・マップ」に出てくるお店巡りがデートコースだったりだとか、忘れ...
光陰矢の如し。あの時、ボクはなに着てた?上京して初めて買った服が原宿のビームスだったりとか、憧れていた女の子に薦められてバックドロップでスタジャン買ったりとか、また付合った娘が洋服大好きで本書の第5章「渋カジ・ショップ・マップ」に出てくるお店巡りがデートコースだったりだとか、忘れていた記憶がどんどん蘇りました。自分は全然オシャレさんじゃなかったけど、渋カジの女の子はマジ可愛いかった。パルコ、西武などの渋谷への資本投資があって、DCからのアメカジ、渋カジが団塊ジュニアの購買力を顕在化させ、渋谷系という音楽が時代の空気を作るぐらいまでが渋谷=新しい東京という感じでしたが、コギャルが跋扈し始めた世紀末渋谷からは足が遠のきました。また新しい都市開発で渋谷大改造が行われていますが、そのベースは団塊ジュニアが、親たち団塊世代の聖地、新宿とは違う街として渋谷を作り上げていったことが、始まりなのかもしれなせん。しかし2020年に向けての新渋谷はIT企業の本拠地でもあり、ITがファッション業界を変えてしまっていることを考えると、本書にあるフィジカルなカルチャーとしてのファッションはどう生き残るのか?それは今や50代になろうとしている団塊ジュニアがなにを着るのか?にかかっているのはもしれません。一見、唐突に思える最終章の「団塊ジュニアは“七転び八起き世代”である」は力強い筆者のアンセムに見えました。
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