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ドキュメント・長期ひきこもりの現場から
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 洋泉社 |
発売年月日 | 2017/02/01 |
JAN | 9784800311733 |
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ドキュメント・長期ひきこもりの現場から
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
ひきこもりの男性達の生活の実態や、そのひきこもり達を抱えて苦しむ家族の現状。 その点に関してはむず痒さや光の当たらない現代社会の嫌な部分を感じました。 けれど、ある程度回復したひきこもり達に対して著者は、海外旅行というかなり大胆な手法で彼らの視点をかえるチャンスを与えます。それ...
ひきこもりの男性達の生活の実態や、そのひきこもり達を抱えて苦しむ家族の現状。 その点に関してはむず痒さや光の当たらない現代社会の嫌な部分を感じました。 けれど、ある程度回復したひきこもり達に対して著者は、海外旅行というかなり大胆な手法で彼らの視点をかえるチャンスを与えます。それが驚きで、楽しくもありました。 一度落ちてしまえば、実質その輪に入ろうとすることすら拒し、皆が同じであることを好ましく思う日本の現代社会。でも所詮一つの社会で、全世界そのものじゃないと知れるのはひきこもりでなくってもとても魅力的な方法だと思いました。 著者が男性で、どうしても同じ男性の方が接触の機会が多いのでしょうが、引きこもりの男性はこの本では男性しか出てきませんでした。 本に乗らなかっただけなのでしょうが、著者が男性であることを踏まえても、男性の引きこもりが圧倒的に多いという印象を受けました。
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著者が言いたいことは、「対話」の価値をもっと見直そうです。 逆説的に、著者は、今の日本は、「対話できる相手」が、急速にいなくなっていると、 訴えています。 著者のような人が日本社会に、もっと増えてくれればいいなと切に願います。 しかし、現状日本は、引きこもりに関して、より無関心...
著者が言いたいことは、「対話」の価値をもっと見直そうです。 逆説的に、著者は、今の日本は、「対話できる相手」が、急速にいなくなっていると、 訴えています。 著者のような人が日本社会に、もっと増えてくれればいいなと切に願います。 しかし、現状日本は、引きこもりに関して、より無関心になっています。 最近は「今のあなたの状態は、全てあなたが招いたもの=自己責任論」が、 人が他人を見る価値観の主流となっています。 これから、引きこもりに関して、より厳しい社会的状況となります。 内閣府の発表「子供・若者白書」によると、 現在日本には54.1万人の引きこもりがいると分析しています。 実際は、恐らくこの数倍になると思います。 引きこもりの実体調査は非常に難しいですし、 それは、主に家族が、世間体を気にして、 公にしたくないという意志があるからです。 引きこもりが注目されたのは90年代後半ですが、 すでに20年を過ぎています。 その当時、引きこもりだった青年は、今は30代~40代になっています。 また、当時豊かだった日本は、もう豊かではなくなっています。 ※この20年、日本のGDPは上がっていません。 また、貧困問題も、クローズアップされるようになりました。 引きこもりを支援するという会社も、機関も、自治体も、 これから、ジリ貧になっていくでしょう。 技能がない人間を雇う会社は、日本には、ほとんどありません。 著者のように、何年もかけて、「対話」をしていくのは、ベストな 対処療法だと思いますが、現実的にそれを多くの人へ支援するのは、 カネも時間も人的資源も、現状ほとんどないのが現実です。 調査によると、ひきこもり状態に陥る理由が、分析されています。 不登校、職場になじめなかった、病気、就職活動失敗などです。 病気を抜かせば、このどれもが、「人間関係の失敗」です。 日本は、学校においても、仕事においても、非常にコミュニケーション能力を重視されます。 その能力が低いものは、社会的に必要のないものと、 判断されることもあります。 人間には色んな人がいることは、大変重要な価値観だと思いますが、 日本は、その人間に格差をつけています。 こういう社会ですから、どんな人も、ひきこもり状態になる可能性があります。 これは、肝に銘じていかなければいけません。 そういう状態に、陥った時に、この著者のような、 対話できる相手がいることが、救われる数少ないことだと、 この著作を読んでわかりました。
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深刻そうな装丁とは裏腹の、カラリとした著者の語り口に大いに虚を突かれた(いい意味で)。ひきこもり当事者の誤解を恐れずに言えば、面白く読めた。 訪問や社会復帰のための活動のノウハウについてはこの著者の特異なキャラクターに負う部分が多いから、あらゆるひきこもり当事者の現場で役に立つ内...
深刻そうな装丁とは裏腹の、カラリとした著者の語り口に大いに虚を突かれた(いい意味で)。ひきこもり当事者の誤解を恐れずに言えば、面白く読めた。 訪問や社会復帰のための活動のノウハウについてはこの著者の特異なキャラクターに負う部分が多いから、あらゆるひきこもり当事者の現場で役に立つ内容というわけではないけれど、深刻ぶってヨリソイヨリソイ唱えるだけの本より、よっぽどよかった。ああこういう方法もあるのねぇと思った。 もっと明るくて、アジアンかわいい感じの装丁とタイトルにすればよかったのに。
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