世界最強の気象情報会社になる日 新版 IDP新書010

石橋博良(著者)

• 販売会社／発売会社: IDP出版
• 発売年月日: 2015/07/21
• JAN: 9784905130178

商品レビュー

2015/08/22

コンピュータの結果をそのまま発表するのは予報官として三流であると尾崎さんはいう。
予報官はコンピュータに自分の心を融合させなくてはいけない。コンピュータの中に自分のの心が入り込まなければいけない。その上で、人間としての責任と、そして霊感とをもって、決断せねばならないのだと。（p.78）

私は思った。必要とされている情報と、入手できる情報とのギャップを私はたちの力で埋めることはできないかと。そのことで、気象情報を必要とするすべての業界が喜ぶサービスを提供できるのではないかと。（p.120）

グローバル・ブレインの神経細胞が受け取るのは人々の思考だけではないということだ。それは地球それ自身の痛みや、苦しみ、あるいは幸福をも、地球からの語りかけとして受け取るのだということである。あたかも自分自身の肉体の苦痛を感じるように、人々は地球の苦痛を「dekita ing club」や「テラビジョン」のようなシステムを通じて知るようになるのだ。
そのときに初めて人類は環境問題を自分自身の健康と同様のレベルで切実に把握することができる。それこそが天気予報屋が地球を救うためになし得ることなのである。（pp.207-8）