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貧困クライシス 国民総「最底辺」社会
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 毎日新聞出版 |
発売年月日 | 2017/03/01 |
JAN | 9784620324067 |
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世代や性別ごとに「貧困」を捉え、解決法などを提言してあって良書だと思った。 著者が指摘する「やりがい搾取」や「努力しても報われない社会」は若者に限らず、中高年世代にも言えることではないかと感じた。(各企業の定める基準を満たさない限り、ほとんどの中高年がそうなる、それを目の当たりにした若者が希望を持てなくなるという負のループともいえるのではないだろうか)コロナ禍の中、エッセンシャルワーカーの待遇に比して、賃金が伴っていないことが露呈してなお、仕事の社会評価は変わらず、妙なお客様第一主義を振り回す企業に都合よく消費されているのではないだろうか。 「自助」「自己責任」「(顧客に)期待を超える満足を」を過剰に求める社会は、多くの人を追い込む社会ではないだろうか。(そしてその多くは、社会からの批判を恐れ声を出せずにいる) 「おわりに」の中で「浅ましい分断が顕著だ」という指摘ももっともだと感じた。発刊から7年経過してるがあまり変わっていないことを恐ろしく感じるが本書が警鐘を鳴らしていることを心に留めながら生きていきたいと思う。
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生活困窮者を支援するNPO法人を主宰する著者が実際にサポートした若者、高学歴者、女性、老人の貧困の実例を経緯を含めてその実態を詳しく解説します。極端な事例という気もしないでもないですが、それが逆にある日突然自分に降りかかってくるかもしれないとのリアリティがあります。そういう意味で...
生活困窮者を支援するNPO法人を主宰する著者が実際にサポートした若者、高学歴者、女性、老人の貧困の実例を経緯を含めてその実態を詳しく解説します。極端な事例という気もしないでもないですが、それが逆にある日突然自分に降りかかってくるかもしれないとのリアリティがあります。そういう意味でも、自分だって何かの拍子にこうなるかもしれないと考える連帯が必要ですね。それにしても折角生活保護などの申請して暮らしていけるようになったのに自殺してしまうとは悲し過ぎます。
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反貧困という社会正義のために人生を捧げる著者のような活動家に心から敬意を表したい。貧困家庭で育った自分にとって、ここに書かれていることは決して他人事とは思えなかった。それに第5章に出てくる元銀行マンが定年後に認知症になって「上級国民」から一気に「下流老人」に転落したように、将来自...
反貧困という社会正義のために人生を捧げる著者のような活動家に心から敬意を表したい。貧困家庭で育った自分にとって、ここに書かれていることは決して他人事とは思えなかった。それに第5章に出てくる元銀行マンが定年後に認知症になって「上級国民」から一気に「下流老人」に転落したように、将来自分もいつそうなるかわからない。正直「キリギリスのために税金を使われるのはたまらないな」と思っていたが、この本を読んで公的扶助の理念を理解し、考えを改めた。自助ばかりを強調する政治も変えないといけない。
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