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1984年の歌謡曲 イースト新書080

スージー鈴木(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 イースト・プレス
発売年月日 2017/02/01
JAN 9784781650807

1984年の歌謡曲

¥880

商品レビュー

4.1

11件のお客様レビュー

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2020/11/04

筒美京平追悼→近藤真彦→ 売野雅勇ときて、1980年代の歌謡曲をきちんと論じた本はないのだろうかと思い、こちらを手にとってみました。  1984年発売の48曲を分析、そこから見えてくる歌謡曲の転換点を論じる。  この年の売り上げ1位はわらべの『もしも明日が…。』「これほど...

筒美京平追悼→近藤真彦→ 売野雅勇ときて、1980年代の歌謡曲をきちんと論じた本はないのだろうかと思い、こちらを手にとってみました。  1984年発売の48曲を分析、そこから見えてくる歌謡曲の転換点を論じる。  この年の売り上げ1位はわらべの『もしも明日が…。』「これほどのヒット曲でありながら、今となっては、ヒットの理由にこれほど説明を要する曲も珍しい」。  安全地帯『ワインレッドの心』、大沢誉志幸『そして僕は途方に暮れる』、薬師丸ひろ子『Woman 〝Wの悲劇〟より』に見る「歌謡曲とニューミュージックの融合」。  『Rock’n Rouge』、『時間の国のアリス』、『ピンクのモーツァルト』、『ハートのイアリング』と失速しはじめた松田聖子から、『北ウイング』、『サザン・ウインド』、『十戒』、『飾りじゃないのよ涙は』と躍進する中森明菜へとゆるやかなバトンタッチ。  その間隙をぬってサブカル的位置を確立していく小泉今日子。  チェッカーズの登場。  「東京人による、東京を舞台とした、東京人のための音楽」=「シティ・ポップ」の誕生。  書かれていることは概ね同感で、わかりやすくよくまとめられているなあと思います。同じことを何度も言っているのがややうるさいのと、『ハートのイアリング』、『十戒』、岡田有希子『ファースト・デイト』の評価が低いのは個人的に納得がいかない。 (『ハートのイアリング』の作曲が佐野元春だったのは初めて知りました。そう思って聞いてみると『SOMEDAY』だね〜)  チェッカーズ登場の年なので売野雅勇の活躍がすごい。本書では「コピーライター的言語感覚」とされていますが、『ブルージーンズメモリー』では「俺」「お前」だった人称が、『ケジメなさい』では「ぼく」「あなた」になっているあたり、言葉の選び方が本当にうまい。 1985年の曲ですが『夢絆』がいま聞くと名曲!「涙で割ったバーボン苦いね」「届かないのは心と同じさ」、「せめてものはなむけさ」売野さんの詞がほんとオシャレ。  「ポスト松本隆」、売野雅勇、康珍化、森雪之丞、三浦徳子が切磋琢磨する1984年(そして1985年におニャン子が登場、秋元康によるアイドルのパロディ化が進んでいく)。  それから編曲家大村雅朗のすごさ。『そして僕は途方に暮れる』、『My Revolution』が同じ人によるものだったとは(『JINGI・愛してもらいます』の間奏がめっちゃ好きなんですけど、これも小室というより大村雅朗の仕事なのか)。  『そして僕は途方に暮れる』作詞・銀色夏生、作曲・大沢誉志幸、編曲・大村雅朗という奇跡。カップヌードルのCM曲でしたが、校内放送で流れたとき、あのイントロとサビに衝撃を受けて、(そういうことに詳しそうな)クラスで一番かわいい女の子に「これなんていう曲?」と聞いたのを覚えています。  歌謡曲は時代を映すものなので、どうしてもそこにノスタルジーが混じってしまうのですが、80年代の職人たちの仕事はもっと評価されていいと思います。 

Posted by ブクログ

2018/10/25

「そして僕は途方に暮れる」と「Woman」が名曲だというのは異論はない。チェッカーズはベタなバラード「星屑のステージ」が好きだった。

Posted by ブクログ

2018/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私は1984年のときは高1でした。なぜ覚えているかというと、坊主頭強制の中学校を卒業し、髪を伸ばし始めたころ、流行っていたヘアスタイルがチェッカーズだったからです。目次で当時を彩った歌手がたくさん出てきますが、チェッカーズのほかにも、安全地帯・一世風靡セピア・大沢誉志幸・吉川晃司・キョンキョンと、この年に急成長した歌手がたくさんとりあげられています。まだまだザベストテンは高視聴率でした。【歌謡曲とニューミュージックの融合。シティポップの誕生】という分析や、コピーライターのような時代を彩る作詞家陣(売野雅勇・唐珍化・銀色夏生)というのも納得できます。このとき、秋元康はまだ新人です。この後におニャン子ブームととんねるずで時代を席巻します。アラフィフの歌謡曲好きは非常に楽しめる本です。

Posted by ブクログ

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