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遠藤周作と『沈黙』を語る 『沈黙』刊行50年記念国際シンポジウム全記録 長崎文献社ブックレット
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 長崎文献社 |
発売年月日 | 2017/01/01 |
JAN | 9784888512749 |
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遠藤周作と『沈黙』を語る
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遠藤周作と『沈黙』を語る
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映画『沈黙-サイレンス-』を観た勢いで読了。 いくつかの遠藤作品を英語に翻訳しているアメリカの大学教授が、「沈黙」とは神の沈黙をさすだけでなく、人間(ロドリゴ)の沈黙をもさすのではないか、と述べていたが、これは自分には全くなかった視点で、とても納得した。 以下引用。 「やはり「...
映画『沈黙-サイレンス-』を観た勢いで読了。 いくつかの遠藤作品を英語に翻訳しているアメリカの大学教授が、「沈黙」とは神の沈黙をさすだけでなく、人間(ロドリゴ)の沈黙をもさすのではないか、と述べていたが、これは自分には全くなかった視点で、とても納得した。 以下引用。 「やはり「神の沈黙」を書いているというふうに思われているケースも多いですが、私からみればそれは神の沈黙だけではなく、人間のロドリゴ、最初に彼ばかり喋るわけですね、一人称で。彼が捕まえられて牢に入れられると、”三人称”になります。 最初のところはロドリゴで、二番目、牢に入ってからは「司祭」、名前は使わない。そして、最後の切支丹屋敷の役人の日記には、彼は、岡田三右衛門という日本人の名前をつけられるわけです。強い性格をもっている西洋人のロドリゴがどんどん消えていって、黙っていくわけです。だから、『沈黙』というのは人間の沈黙をも意味しているのではないかと思います。人間が黙ってしまうと神様の声がその時こそ聞こえるようになる(後略)」(p.120~121) また、踏絵を踏むシーンのキリストの言葉「踏むがいい」をどう翻訳するか(命令形ではなく許しのニュアンスが必要)についての話も興味深かった。 あらためて『沈黙』を読み直してみたい気持ちになった。(2021.1.20)
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