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昭和天皇の戦争 「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと
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昭和天皇の戦争 「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと

山田朗(著者)

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昭和天皇の戦争 「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2017/01/01
JAN 9784000611770

昭和天皇の戦争

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商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

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2024/08/26

昭和天皇=平和主義者として描かれた「昭和天皇実録」に記載されていない部分や、都合良く肥大化して描かれた部分が読み取れ、昭和天皇の戦争責任を無視出来ない事実を知ることができる。なかなかの名著である。

Posted by ブクログ

2024/05/03

平和主義者で終始戦争には反対していたという昭和天皇像は虚像である。 帝国主義時代の国家元首、大元帥として戦争を指導した(しようとした)というのは、むしろ、こちらの方が自然であると感じる。 これにより、昭和天皇を責めはしないが、国家システムとしては、天皇親政はやはり無理であったとい...

平和主義者で終始戦争には反対していたという昭和天皇像は虚像である。 帝国主義時代の国家元首、大元帥として戦争を指導した(しようとした)というのは、むしろ、こちらの方が自然であると感じる。 これにより、昭和天皇を責めはしないが、国家システムとしては、天皇親政はやはり無理であったということ。 東京裁判的には、戦争責任があるが、東京裁判自体が復讐劇なので、無視して良い。

Posted by ブクログ

2020/12/26

「昭和天皇実録」が公表され、膨大な資料が明らかになったが、その内容はどうなのか検証した本。 しかし、いつ誰と何の目的であったか、どの会議に何の議題で出席したかなどは詳細に書かれているが、その中でどの様な議論が行われたかは殆ど記されておらず、実際の天皇の姿を拝察することはできない資...

「昭和天皇実録」が公表され、膨大な資料が明らかになったが、その内容はどうなのか検証した本。 しかし、いつ誰と何の目的であったか、どの会議に何の議題で出席したかなどは詳細に書かれているが、その中でどの様な議論が行われたかは殆ど記されておらず、実際の天皇の姿を拝察することはできない資料と感じる。 宇垣の「戦藻録」や杉山メモや近衛文麿等の資料を裏付けるものではあるのだが。 軍令部曹長永野大将 日米国交調整は不可能、戦争となれば一年半で石油を消費し尽くす、この際打って出るのほか無し(木戸幸一日記) 天皇 両国戦争となりたる場合、結果は如何。自分も勝とは信ずるが日本海海戦の如き大勝は困難なるべし。 永野 日本海海戦の如き大勝は勿論、勝ち得るや否やも覚束なし。 天皇(木戸に) 捨て鉢の戦をするとの事にて、誠に危険なり。 武藤軍務局長 外交に万全の努力を傾け、天子様がお諦めになって御自ら戦争を御決意なさるまで精出せねばならぬ。 ・御下問奉答資料 南方作戦(対米英戦)が一段落した後、北方攻勢(対ソ戦)の開始が前提 対ソ戦まで広げた場合はかなり苦しいが、対米英戦だけならば全く戦力・物資面での心配はないという論理。長期戦になればむしろ南方資源で戦力が培養され、米英には東南アジアの資源が流出せず、ますます有利になる。生産は年々増加するのに対し、損失は1942年をピークに以後減少を見込む。 上記に基づき、陸軍統帥部は奉上を繰り返す。 ・天皇の度重なる細かい戦術意見。 ガ島への戦艦金剛・榛名による艦砲射撃について作戦のマンネリ化を戒める。これを軍令部は重視せず、結果、待ち伏せ攻撃に合い、戦艦比叡・霧島を失う。 イタリアの敗北を受け、ドイツ日本とドミノ倒しを危惧。参謀総長に「日本も考え時に非ずや』(真田少将日記) 実録にはシチリア島における戦況に付き奉上を受けられるとのみ記されている。 サイパンの確保を天皇は主張するが、結果大敗北(大型空母沈没3隻、航空機喪失395機、他空母4隻中大破で連合艦隊機動力は壊滅、米軍の損害は極めて軽微。 台湾沖航空戦奉上 敵空母16隻撃沈破と奉上、実際は空母2隻少破のみで沈没は他の艦船も含めゼロ。しかし奉上は訂正もされず。 全体を通し、軍は戦争の状況を見通し、実情把握のレベルが低すぎる。これは決して結果を知っているからではないだろう。この程度の能力で戦争をするのだから犯罪以外の何物でもない。これらが九段に祀られているのだから恐れ入る。 天皇についていえば、実録にて軍事・政治・儀式に関わる天皇の姿が残されたことは評価できるが、戦争・作戦への積極的な取り組みのあり方は殆ど抹消されている。過度に平和主義のイメージを残したのは問題であると結論付けてある。 これらの資料を読んで感じることは、天皇は政治には立憲君主として自身の主張を強く言うことは控えられているが、軍事に関しては大元帥という立場であり、積極的に関与するのは当然というか必要と言えよう。実録ではそれらを敢えて記載しないことは残念でならない。

Posted by ブクログ

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