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感染源 防御不能のパンデミックを追う
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感染源 防御不能のパンデミックを追う

ソニア・シャー(著者), 上原ゆうこ(訳者)

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感染源 防御不能のパンデミックを追う

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2017/01/01
JAN 9784562053711

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商品レビュー

5

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2022/12/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

あまりに面白くて、300ページ超のハードカバーながら2日で読破。メインテーマはコレラなのだが、その感染症としての発展の歴史や感染拡大していった要因、感染爆発後の経緯など、多くが新型コロナウイルスを彷彿とさせる。2022年の今、これを読むことで、刊行された2017年の時点で新たな感染症の発生と拡大がある程度、予見できたのではないかという気にすらさせる。 1章「ジャンプ」の冒頭では、数年後を予知していたかのように、中国広州のウェットマーケット(雑多な野生動物が寄せ集められている市場)で、キクガシラコウモリのコロナウイルスが変異してSARSになったことも触れられている。ここを読むだけで、一気に引き込まれる。 この章では、コレラが感染症としてヒトに感染できるようになった端緒の話が明らかにされる。人獣共通感染症の病原体となったうえで、基本生産数が1を超えれば保菌動物から自由になり、ヒト病原体になる力を獲得できるというのは、恐らくコロナも一緒。 2章「移動」は、コロナがどのように世界に拡散していったかという話。動物からヒトに感染できるようになってからは、やはり感染したヒトの移動が最大の感染要因であることが分かる。 3章「汚物」は、キリスト教が他の宗教や文化(ギリシャ文化、ローマ文化、イスラム教、ユダヤ教、ヒンドゥー教など)と異なり、水を使った衛生的な儀式を求めなかったため、水や便が媒介する感染から人体を守れなかったことを述べたうえで、排泄物を適切に処理・吸収しきれないほど人口が過密な状態にあることが排泄物を介する感染症の拡大を招くことを述べる。 4章「過密」は前章の結論をふまえ、エボラやコレラ、結核などの毒性の強い感染症が生き残り、安定して感染を拡大していけるための条件としての人口過密について詳述。 5章「腐敗」は、経済、通商、貿易、国の評判などを施政者が優先した結果、感染が拡大していくという事実を指摘。20世紀に入ってからも、イタリア、フランス、中国などでこの傾向は見られたとのこと。「パンデミックは社会の絆を断ち切る力を持つ」という著者の指摘は、まさに今のコロナにもぴったりと合致する。この話は、6章「非難」でHIVなどを取り上げ、さらに詳しく展開される。 7章「治療」は、従来の常識と異なる治療法が容易に無視されるという、過去何度も繰り返された過ちが列挙される。 顕微鏡で発見された細菌が以後、2世紀にわたり無視され研究が断絶されたこと、レモンによる解決病の治療が立証されず無視されていたこと、失われた塩水を補給するというコレラの治療法がヒポクラテスの「瘴気」の考え方に合わないので無視されたこと、ジョン・スノウの疫学調査への非難・反発がやまなかったことなど、まさに枚挙に暇が無い。従来の説に反することに対して、人種や時代を問わず、人は如何にヒステリックに反発し、事実を無視してきたのか、ということを思い知らされる。 8章から10章はまとめの章となり、コレラが今後、どのように発展し、感染を拡大させていくかという予見が描かれる。それまでの章に比べて、例証や扱われる対象がやや広がるため、コレラ色は薄まるが、その分、どんな感染症にも当てはまるような話も挙げられている。 とにかく、コレラがメインテーマではあるものの、コロナで世界中が混乱している今だからこそ、読む価値が上がっていると思われる一冊。読んで絶対に損はない。

Posted by ブクログ

2022/12/06

新型コロナのビフォーアフターが丁寧に書かれた力作と言っても違和感はない。 どのような環境で感染症は生まれ、世界に広がる手段を得たのか。何故封じ込めに失敗したのか。反ワクチン運動などヒステリックな反応の根底にあるものは何か。そして、次のパンデミックに備えるにはどうすればいいのか。 ...

新型コロナのビフォーアフターが丁寧に書かれた力作と言っても違和感はない。 どのような環境で感染症は生まれ、世界に広がる手段を得たのか。何故封じ込めに失敗したのか。反ワクチン運動などヒステリックな反応の根底にあるものは何か。そして、次のパンデミックに備えるにはどうすればいいのか。 Amazonレビューでも書かれていたが、もっと読まれるべき、いや、読まれなければならない本。 ただし、日本語版弟1刷は2017年1月30日で、実は新型コロナと本書は一切関係がない。なんと、新型コロナによる世界的パンデミックは起こるべくして起きたことであり、必然だった、、という事が良く理解できる。 (そういえば公衆衛生の専門家はそーゆー事言っていた気もするが、全く理解出来ていなかった) 新型コロナ後、ゲイツの評価が一部の人の間で上がっていたが、作者はゲイツの印象があまりよくないみたいですね。情報の判断は本当に難しい。 兎に角面白かったのでコレ系もう少し読みたいところです。

Posted by ブクログ

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