![戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実 文春新書1113](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001881/0018817975LL.jpg)
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戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実 文春新書1113
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2017/01/01 |
JAN | 9784166611133 |
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戦争を始めるのは誰か
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商品レビュー
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12件のお客様レビュー
歴史を綴るのは過去を遡る行為である以上、知識の範囲(地球上全ての事実を知るのは無理)や思想、時代背景その他様々な要因に縛られて記載されているものとの前提で見る。いずれも一方的な見方をするのは危険だと考えて触れるべきだと思う。とは言え本書は最近の私自身の考え方に最も近く、私自身も否...
歴史を綴るのは過去を遡る行為である以上、知識の範囲(地球上全ての事実を知るのは無理)や思想、時代背景その他様々な要因に縛られて記載されているものとの前提で見る。いずれも一方的な見方をするのは危険だと考えて触れるべきだと思う。とは言え本書は最近の私自身の考え方に最も近く、私自身も否定する材料は探せない事から、見事に心を掴まれてしまう。 先の大戦(第二次世界大戦)は時間をかけてゆっくりと膨らませてきた風船、それは一つでは無く色も大きさも異なる多数の風船が膨張し過ぎてひしめき合い、ある日突然誰かが針で刺す様な行為で破裂した結果だとぼんやり考えてきた。 世界に破壊的な恐怖をもたらした大戦の要因とは何か。大きくは民主主義と全体主義、資本主義と共産主義のせめぎ合いと捉えるのがごく自然だし、少し狭めて見れば、ポーランドや英仏、米国にソ連、そして定説として語られてきた歴史上の大戦の当事者である独、日の個々の利益のぶつかり合いである事は言うまでもない。 本書で登場する主要な人物として、ヒトラー、チェンバレン、チャーチル、FDRを中心に各国の外相や外交官のやり取りを詳細に追っていく流れは、推理小説の様にスリリングで一気に頭の中はセピア色の「現場」に自身を置くことになる。まるで会話を傍で聞いてるかの様な感覚だ。 所々、読み手は地図上の国の形や国力をグラフでイメージしながら辿っていく事になるだろうが、ページをめくると良いタイミングで効果的に当時の地図が掲載されてくるので読みやすさもある。 全くあり得ない事だが、必然的に自分ならこうするだろうと、あたかも国の元首や外相外にでもなった様な考えが頭の中で生まれてくる。ああ、もう少しあと20年早くこんな気持ちになっていれば(本書に出逢っていれば?)、少しは政治の道を目指したかもしれないなと。 誰が戦争を起こすのか、タイトル通り最終的に風船に針を刺すのは前述の個人を始めとした政治家たちだ。第一次大戦からの国民の積年の恨みを一挙に晴らした代弁者、個人の利益や後世に残る名声にこだわってしまった人々。背後で暗躍する赤色で染めようとする思想家たち。それに見事に翻弄されていく人々。皆それぞれに抱えた背景を後世の歴史家が自身の歴史観で如何様にでも描ける。時代が彼等を生み出したのか、彼等が時代を利用したのかは分からないが、結局膨らむ風船を掴んで後世に名を残す程に高く昇って行った事は間違いない。途中で重し扱いでポロポロと落とされていく民衆には多くの悲劇と犠牲が強いられるのではあるが、風船を飛ばしたのも民衆だ。 そう考えると、成る可くして成る、起こる可くして起こる戦争の過程は今のウクライナ戦争を見ていても非常に合致する点が多い。 今まさに動いている現在をその様な歴史的、大局的、全網羅的に眺めるのは不可能ではあるが、少しでも広く高い視点で世界地図を眺めていないと、身に降りかかる火の粉は払い落とせないだろう。もちろん大半はその様な力を持てないが。 まずは本書を手に取り流れに身を任せる事で濁流をもがく状態から緩やかな清流を泳ぐ力を自分が持たなければと感じた。
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従前学んできた事とは違った観点からのアプローチで、そのような事情があったとは露知らずに歴史を学んできた事に反省した。 教科書等の説明も、ある観点からの説明であり、違った見方をする事の大切さを学んだ。
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『#戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実』 ほぼ日書評 Day514 「民間人への空爆、潜水艦による攻撃」、「女や子供を含む民間人が空からの爆撃で無慈悲にも殺された」、これは東京大空襲や広島・長崎の原爆に関する記述ではない。FDR(フランクリン・ルーズベルト)が(ピカソの...
『#戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実』 ほぼ日書評 Day514 「民間人への空爆、潜水艦による攻撃」、「女や子供を含む民間人が空からの爆撃で無慈悲にも殺された」、これは東京大空襲や広島・長崎の原爆に関する記述ではない。FDR(フランクリン・ルーズベルト)が(ピカソのゲルニカでも知られる)ドイツ軍によるスペイン内戦時の空爆を指して、極悪非道と評した際のものだ。 本書は、歴史修正主義と題しつつも、ナチの賛美やホロコーストの事実を否定するものでは全くない。その結論を一言で表せば、FDR(フランクリン・ルーズベルト)とチャーチルがいなければ、第二次世界大戦は起きなかったということにつきる。 ベルサイユ条約で大幅に国力を削がれたドイツ再興の過程で、ポーランド侵攻やスペイン内戦への介入等、欧州域内での局地戦は起きえるものの、英国、さらには米国や、ましてや日本をも巻き込んだ「世界」大戦まで発展することはなかったのだ。 それを「世界大戦」にまで拡大せしめたのは、冒頭紹介したドイツへの非難を口にしたFDRやチャーチルの好戦性、さらに具体的にはドイツや日本をけしかけ、なんとか戦争に持ち込もうとする各種画策によろところが大きい。 「釈明史観」、すなわち今日の我々が知っている「歴史」から逆算して、第二次大戦の負の要因をヒトラーという独裁者に全て押し付け、大戦をこの狂気の悪魔を封じ込めるための正義の戦いというように、過度に単純化する考え方に対し、歴史を動かした各局面に立ち戻り、そこでのリアルタイムでのキーステークホルダーの発言を丹念に拾うことで、その綻びを顕にする記述姿勢は好感が持てる。 https://amzn.to/3ep0CMd
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