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その後の慶喜 大正まで生きた将軍 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2017/01/01 |
JAN | 9784480434227 |
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
明治時代の徳川慶喜の姿を資料や研究に基づいてしっかりと追い、紹介した一冊。 静岡に行ってからの30年間の最後の将軍・徳川慶喜がどのように暮らしたかなどがリアルに示される。狩猟や自転車などアウトドア派の一面、徳川本家や勝海舟、渋沢栄一らとのそれぞれの関係性も興味深い。 最後の将軍として慎み続けた静岡時代と晩年の名誉回復、そして歴史的記録への情熱。久々に夢中で読める一冊だった。
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とかく誤解を受けがちで賛否両論ある最後の将軍様。意外なカワイイ姿を拝見できて楽しいです。しぶとく生きて幸せに死んだ姿は見習うべきところがある。
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大政奉還150周年に因んだ企画だったのでしょうか、書店にたくさんありました。 タイトルにひかれ、読んでみました。 大政奉還とは、簡単にいうと、 政権が、将軍から明治天皇に返還された、ということ。 この本は、大政奉還の後、最後の将軍である徳川慶喜が、亡くなる大正2年まで、どのような人生をおくったか、が書かれています。 この本の面白さは、徳川慶喜が、静かな余生をおくったか、と思いきや、そうでもなかったということです。明治維新の立役者である、勝海舟の死後、 徳川慶喜は、解き放たれたように、静岡から東京へ戻り、天皇や皇族との交流がはじまります。 彼は、江戸、明治、大正と生き続け、 その間、明治維新に深く関わった人々は、次々と死に、存命中に、時代の生き証人となってしまいます。 晩年は、歴史上の人物として再評価され、 幕末の歴史の編纂にもかかわります。 長生きの効用とは、こういうことでしょうか。 また、元将軍だったことを思わせる一面もあり、 明治10年、明治天皇の暗殺を計画したとして、 幸徳秋水らの社会主義者が処罰された、大逆事件には、強い関心を持ったといいます。 それは、磐石な体制が築かれているように見えても、 一夜にして、崩壊してしまうという、 徳川慶喜自身が体験したこととだからです。 徳川幕府がなくなったように、明治天皇の世もなくなる、ということが起こりうると、家の人に話したといいます。激動の時代を生きた、経験者の発言に勝るものはありません。歴史上の人物と思いきや、 自分が、同時代に生きていた歴史上の人物、 たとえば、明治34年生まれの昭和天皇は、徳川慶喜に会っており、それを考えると、遠い昔の人ではないのだなあ、と思いました。 おすすめの一冊です。
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