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ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか ゲノム編集の光と影 イースト新書Q025
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | イースト・プレス |
発売年月日 | 2017/01/01 |
JAN | 9784781680255 |
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ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
その日見た朝のニュースで中国での人のゲノム編集によりHIV耐性を得たという話があったので、遺伝子学の最新情報を知りたくて手にとった本。きちんと理解するには難しい遺伝子工学ですが、できるだけわかりやすく記載しようという意図は感じられます。 遺伝子選別は倫理的にOKで編集はNGなのか...
その日見た朝のニュースで中国での人のゲノム編集によりHIV耐性を得たという話があったので、遺伝子学の最新情報を知りたくて手にとった本。きちんと理解するには難しい遺伝子工学ですが、できるだけわかりやすく記載しようという意図は感じられます。 遺伝子選別は倫理的にOKで編集はNGなのか? 遺伝子編集のための画期的なツールが開発されているというのもこの本で知ったことだが、どこまでを倫理的にOKとするかが明確に決められなければ、遺伝子編集が行われた人間が誕生・成長するのも時間の問題(もう実験的に密かに行われている?)なのだろう。
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ノーベル賞確実と言われているCRISPR/Cas9に代表されるゲノム編集技術。 著者の石井氏はゲノム編集技術の乱用について警鐘を鳴らしている科学者の一人。 おおよそ3割が技術的な話に、残りは倫理的な話に分けられており門外漢が読むにはちょうどよいバランス 「交配」は同じ種同士で行う。エンドウ豆同士とか 「遺伝子組み換え」では遺伝子を導入するので種を越えた組み換えが可能。インスリンなどはかつて、患者一人が一年間に必要な量を得るためには70頭のブタを必要としたが、今では遺伝子組換えによって大腸菌がインスリンを作ってくれる。ただし、遺伝子を放り込んだあと、実際に組み換えが起こるかどうか、それも望んだ場所に起こるかどうかは運任せになるため、年単位の作業になることが多く、高等動物になるほど時間がかかる。マーカー遺伝子を使うため、マーカー遺伝子が他の遺伝子の発現に影響を与えたりするため安全性が脅かされることがある。 ゲノム編集ではナビ付きのDNA切断酵素を使う。これまではジンク・フィンガー・ヌクレアーゼ (ZFN)やターレン(TALEN)が使われてきた。DNA切断配列認識部位と切断酵素が一体となった人工酵素であったが認識部位がタンパク質であったため、その設計に相当な熟練を要した。CRISPR/Cas9では認識部位がガイドRNA(gRNA)になっており、設計が簡単。 ゲノム編集のリスクとしては、オフターゲット変異がある。間違った部分のDNAを改変してしまい、がん抑制遺伝子に変異が入って腫瘍が形成されたという事故もこれまで何度か報告されている。著者は、ヒトのゲノム編集に対してもなんでも反対、というわけではないがリスクベネフィットをよく検討すべきだし、美容目的や生殖細胞の編集はそういう意味で無理だろうという。知能や身長など、100近い遺伝子が関連しているような形質をゲノム編集で操作しようとするのも現実的ではないという ただし、現在、生殖細胞系の編集が明確に禁じられている国は7割程度にすぎない。残る三割程度は国の「指針」として禁じているに過ぎず、違反しても国の研究費助成が受けられない程度の罰則しかないそうなので、こうした国が一つでもある限りはデザイナーズベイビーの時代は不可避だろう。受精卵を冷凍で送るとPGDを行なってくれるサービスも既に存在しているようだし
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いろいろとすっきりした一冊。念のために2回読んで、もろもろ脳みそに刻んでおくことにする。 「遺伝子治療」についてはよくわかっていなかった。遺伝に由来する病気を、遺伝子の問題を解決することで治すということ? しかしすでに60兆の細胞に分裂しているのにどうやって?ともやもやしていた...
いろいろとすっきりした一冊。念のために2回読んで、もろもろ脳みそに刻んでおくことにする。 「遺伝子治療」についてはよくわかっていなかった。遺伝に由来する病気を、遺伝子の問題を解決することで治すということ? しかしすでに60兆の細胞に分裂しているのにどうやって?ともやもやしていたのだ。 一つの実例が、ゲノム編集を行った「スーパー免疫細胞」を患者に投与して、内側から病気を治すというもの。実績も効果もあるという。これはすごい。名作SF「ミクロの決死圏」がすでに現実になったということか。あれはミクロに縮小した人間たちが手術不可能な場所にある患部を目指すという話だったが、現実ではゲノム編集で強化された免疫細胞が活躍する。患者と医療者の夢と言っていい。これは両手を上げて賛成する。治療不可能なガンが、注射一本で治る日がやってくるかもしれない。 もう一つは、やがて胎児へ、そして一人の人間に育っていく受精細胞のゲノム編集だ。発症する可能性のある遺伝子病を予防するのが目的なら、それは治療の範疇かもしれない。ではガンや認知症を発症しやすい遺伝子パターンが突き止められたとして、それを予防するための遺伝子改変は? 虫歯や水虫やハゲの予防は? いずれ産科医が対応可能な症状のメニューを持ってきて、「ハゲ予防のオプション入れておきますか?」みたいな時代がやってくるのだろうか? 知力とか体力とか容姿とか、そういうものも? すでに「遺伝子ドーピング」については想定されているらしい。 原子力と同様、この分野も技術力と歩調を合わせて、倫理力も強化しなければならない分野だ。もし進んだ技術が誰かに不幸をもたらすなら、それは「人間には過ぎた力だ」と言われるだろう。どこかにいる、誰かに。
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