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雨ニモマケズ 外国人記者が伝えた東日本大震災
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | えにし書房 |
発売年月日 | 2016/12/01 |
JAN | 9784908073311 |
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雨ニモマケズ
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
本書は、日本在住の2人の外国人ジャーナリストによる東日本大震災のルポルタージュで、震災翌年(2012)にアメリカで出版されました。 ある市民団体の読書会メンバーが邦訳し、ひとり出版社〈えにし書房〉が2016年に日本で刊行。もっと早く出会いたかったと心底思う良書でした。 読...
本書は、日本在住の2人の外国人ジャーナリストによる東日本大震災のルポルタージュで、震災翌年(2012)にアメリカで出版されました。 ある市民団体の読書会メンバーが邦訳し、ひとり出版社〈えにし書房〉が2016年に日本で刊行。もっと早く出会いたかったと心底思う良書でした。 読んでいて、外国人のフィルター越しという印象もなく、事実を誇張・虚飾し、困難に立ち向かう単なる感動記録でもありません。 ここにあるのは、綿密な取材と被災者に寄り添ったインタビューを基に、被災者目線でそれぞれの人生にまで深く立ち入り、悲しみ・怒りなどの感情を丁寧に掬い上げた迫真の記録の積み重ねです。 また、地震・津波・原発の過去の記録、メカニズム、震災前の対策とその後の対応まで、日本のメディアが伝えてこなかった事実、多岐にわたる反省点にも踏み込んで取り上げています。 本書が埋もれたままでは不憫です。全国の公立図書館に置いて、震災を知らない若い世代へ届いて欲しいと願うとともに、震災の姿を世界に伝えた2人のジャーナリストに感謝したいです。 余談ですが、元日の能登半島地震の被災者の方々に、3.11の教訓はどれだけ生かされているのか、国の在り方を見直しているのか、検証が待たれます。 これまで、災害発生時の日本人の冷静さわ忍耐強さ、規律正しさに、世界中から度々賞賛の声が寄せられました。これは日本人の気質として、長所であり誇れる部分でしょうが、悪く言えば現状への自己主張をしない、無関心で事なかれ主義の側面の裏返しでもあるような気がします。 2人のジャーナリストは、この辺の日本人のプラスとマイナス両方の特性を見抜きながら、エールを送ってくれている気がしてなりませんでした。 日本、日本人が問われているようです。「震災の記憶」の風化と戦っていく必要がありそうですね。 内容も、宮沢賢治の精神を継ぐ『雨ニモマケズ』(原題 : STRONG IN THE RAIN)のタイトルも、胸に響く一冊でした。
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当事者の方々の証言を読み何度も涙が溢れた。誰も止めることが出来ない自然災害、道が一つ違っていたら助かっていたかもしれない命、その中で助け合う人達。 政府や東電への疑問、批判もあり、すんなり読める本では無かったが、正確な事実を報道できない日本社会のまずさは感じた
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
誰にも恐ろしい話があった。彼の家は跡形もなくコンクリートの土台だけになっていた。自宅周辺は完全に消え失せていた。彼は大声で泣くような男ではない。辛い仕事や、浮き沈みのある人生にも慣れていた。なみだは流すまい、ただ受け入れよう。俺たちはここを再建できる時彼は思った 東北地方の地形と気候の過酷さによって、当時の人々の生きるための本能は研ぎ澄まされてきた。この地方の冬は厳しく、長い
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