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考えるということ 知的創造の方法 河出文庫
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考えるということ 知的創造の方法 河出文庫

大澤真幸(著者)

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考えるということ 知的創造の方法 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2017/01/01
JAN 9784309415062

考えるということ

¥440

商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2020/08/18

社会学の大澤先生の思考論。 考えるにあたり、書物の力を媒介とする点は、編集工学の「探究型読書」と似ている。 以下が主な命題。 ・何を、いつ、どこで、いかに、なぜ考えるか ・ショックがあった思考が起動する・・・ジル・ドゥルーズの「不法侵入」  ・が、常識の壁を破るのはなかなかに難...

社会学の大澤先生の思考論。 考えるにあたり、書物の力を媒介とする点は、編集工学の「探究型読書」と似ている。 以下が主な命題。 ・何を、いつ、どこで、いかに、なぜ考えるか ・ショックがあった思考が起動する・・・ジル・ドゥルーズの「不法侵入」  ・が、常識の壁を破るのはなかなかに難しい ・思考を化学反応ととらえると触媒となるのは、他者と書物 ・書物の力をいかに創造的に活用するかがテーマ 読んで考える、という観点で、テーマごとに下記の書物が取り上げられている。いずれも考え甲斐があるのは間違いない。また思考の共鳴を促すようにも編集されている。 社会科学:主題 時間・・・真木悠介「時間の比較社会 学」(ハイデガー「存在と時間」)、カール・マルクス「資本論」、ベネディクト・アンダーソン「想像の共同体」、エルンスト・カントーロヴィチ「「王の二つの身体」、マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」 文学:主題 罪・・・夏目漱石「こころ」、ドストエフスキー「罪と罰」、赤坂真理「東京プリズン」、イアン・マキューアン「贖罪」、フィリップ・クローデル「ブロデックの報告書」 自然科学:主題 神・・・吉田洋一「零の発見」(春日真人「100年の難問はなぜ解けたのか」)、大栗博司「重力とは何か」、ヴィクトル・I・ストイキツァ「絵画の自意識」、山本義隆「磁力と重力の発見」、リチャード・ファインマン「光と物質のふしぎな理論」・ブライアン・グリーン「エレガントな宇宙」 なお、実務的に書くを扱った章も新鮮。「思考は書くことで完結する」は名言。 (原稿の依頼 執筆 公表 などの実務的問題)

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2020/02/18

いわゆる「知的生産」や発想法について、著者自身のこれまでの仕事を振り返りながら具体的な方法が語られている本だと思って手にとったのですが、中心となっているのは社会科学、文学、自然科学のそれぞれの分野からいくつかの本を導きの糸として、大澤社会学の比較的新しい展開を語ったものになってい...

いわゆる「知的生産」や発想法について、著者自身のこれまでの仕事を振り返りながら具体的な方法が語られている本だと思って手にとったのですが、中心となっているのは社会科学、文学、自然科学のそれぞれの分野からいくつかの本を導きの糸として、大澤社会学の比較的新しい展開を語ったものになっています。 社会科学篇では、真木悠介の『時間の比較社会学』を導きの糸として、時間についての理論社会学的な考察が展開されています。時間意識のありかたが社会によって異なることを論じつつ、西洋近代における時間意識の背後に、予定説によって想定された神の位置から自己を規定するとともに、そうした自己の視点から逆に神を規定するような見方が可能だと述べられ、そうした見方にもとづいて未来の他者への倫理の展望が示されることになります。 文学篇では、夏目漱石の『こころ』、赤坂真理『東京プリズン』、イアン・マキューアン『贖罪』などの作品の解釈がおこなわれています。社会科学篇で提示された倫理とも共振するような思索をそれぞれのテクストのうちに読み込むとともに、「罪」というテーマをめぐる魅力的な考察がなされています。 自然科学篇は、耳目を引くような科学上のいくつかの事実を紹介しつつ、「存在」についての考察がおこなわれています。 期待していた内容とはちがいましたが、興味深く読むことができました。

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2019/07/13

この頃読んだ本の中では比較的面白かった。特に文学編における読解の仕方やアプローチは刺激的だったし、読みたい本も増えた。が、副題の「知的創造の方法」そのものは取り立てて一般的で、目新しさはない。ただこれに関しては本質とは得てしてそういったものだと言えるかもしれない。 あとは一冊の本...

この頃読んだ本の中では比較的面白かった。特に文学編における読解の仕方やアプローチは刺激的だったし、読みたい本も増えた。が、副題の「知的創造の方法」そのものは取り立てて一般的で、目新しさはない。ただこれに関しては本質とは得てしてそういったものだと言えるかもしれない。 あとは一冊の本としての構成がややアンバランスに感じた。骨太な1章から3章と比べて序章と終章があまりに軽すぎるのだが、「知的創造の方法」自体は主にそのふたつの章で語られている(1章から3章は、方法を実践するとこのように考えられる、という著者自らの実例だ)。方法論の章も思考実例同じくらい骨太にしろというのは無茶な要求とは思うが、何かやりようはあったのではないかと思う。正直読んでいて温度差に面食らってしまった。具体的な改善策がなくて申し訳ないが、感じたことを記録しておく。

Posted by ブクログ

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