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植村直己・夢の軌跡 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2017/01/01 |
JAN | 9784167907792 |
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植村直己・夢の軌跡
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商品レビュー
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何でも初が価値を持っていた当時、南極単独横断がフォークランド紛争でのアルゼンチン敗北により、実現できなくなったが故に、マッキンリー(現名 デナリ)を無理してでも登頂しようとした。 もし、アルゼンチン軍の支援が得られて入れば、と思わざるを得ない。
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湯川豊(1938年~)氏は、慶大文学部卒、文藝春秋の『文學界』編集長、取締役、東海大学文学部教授、京都造形芸術大学教授等を歴任した評論家、エッセイスト。『須賀敦子を読む』で読売文学賞受賞(2010年)。 本書は、著者が、1968年から1984年までの公私両面での交流を通して捉えた...
湯川豊(1938年~)氏は、慶大文学部卒、文藝春秋の『文學界』編集長、取締役、東海大学文学部教授、京都造形芸術大学教授等を歴任した評論家、エッセイスト。『須賀敦子を読む』で読売文学賞受賞(2010年)。 本書は、著者が、1968年から1984年までの公私両面での交流を通して捉えた、稀代の冒険家・植村直己の肖像を描いたもので、2014年に単行本で出版、2017年に文庫化された。14章のうち、12章は「ナショナルジオグラフィック日本版公式サイト」(2011年6月~2012年7月)に大幅に加筆したもの、1章は「コヨーテ」(2005年7月号)への掲載、1章は書下ろしで、文庫には、過去の寄稿と講演からの2編が加えられている。 世界初の五大陸最高峰登頂、世界初の北極点犬橇単独行など、数々の前人未到の冒険を成し遂げた植村直己氏が、1984年に世界初のマッキンリー冬期単独登頂に成功した後に消息を絶ってから30余年が経ち、その間に数々の評伝等が出版されているが、本書の特徴は、植村氏の実績を時系列に追うという形ではなく、「単独行」、「冒険家の食欲」、「故郷」、「公子さん(植村氏の奥さん)のこと」のように、テーマ毎に章立てがなされている点である。 読了して強く印象に残ったのは、繰り返し強調されている植村氏の二つの“あり方”で、その一つは、「単独であること」があらゆる行動の最終的な基準としてあるということ、もう一つは、「先住民に学ぶ」、即ち、生きるということをその土地にいる人たちに学んでいくということである。 一点目については、植村氏自身が「たとえばブリザードが来たりすると、動けなくなって、二日も三日もテントの中でじっとしているでしょう。そういうときにね、妄想というんじゃなく、過去の出来事が頭の中をサーッと流れていくんです。・・・それはすごく楽しい時間でしてね。妄想に苦しめられるどころではなく、なんか充実した楽しさですね。だから孤独とか淋しいとかいう感じは全然ないですよ」と語り、著者は、「やりたいことをやる、登りたい山に登る。そのためには単独でやるより方法はない。やむを得ない例外をのぞいて、彼は単純にそう考えていたのではなかったか」、「ひとりで何事かをなすことが、何よりも楽しいのだ。そこに何にもまさる充実感を感じてしまうのだ」と述べている。 また、二点目については、植村氏は、アマゾンを下る際には先住民に倣って(船やボートでなく)筏を使い、極地の食事では凍った生肉を食べ、犬橇の動かし方はエスキモーに習い、エスキモーと一緒に暮らす中で極地で生き抜く技術を身に付けたのだ。世界的な(極地)探検家のほとんどが、自分たちの持っている科学の力を最大限に使って冒険を成功させようとしたのに対し、植村氏ただひとりが、全面的に先住民と同じであろうとしたのである。 著者は、「私の立場からすると、植村は輝かしい業績を成しとげた、単純な冒険のヒーローというわけではなかった。光と影を併せもった、魅力的な人間として彼は存在した」と語っているのだが、その著者にして書き得た評伝といえるだろう。 (2017年3月了)
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冒険家 植村直己さんを支え続けた記者の視点で書かれた「伝記 植村直己」。 植村直己さん自身が書かれた著書では分からないようなエピソードが面白く、偉大な冒険家の人間味あふれる一面を垣間見ることができました。
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