文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 獣 太宰治・宮沢賢治ほか

アンソロジー(著者), 太宰治(著者), 宮沢賢治(著者), 梶井基次郎(著者), 中島敦(著者), 小川未明(著者), 芥川龍之介(著者), 与謝野晶子(著者), 坂口安吾(著者), 泉鏡花(著者), 東雅夫(編者), 中川学

• 販売会社／発売会社: 汐文社
• 発売年月日: 2016/12/01
• JAN: 9784811323282

商品レビュー

2023/04/24

「『文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション』第二巻のテーマは「獣」！ 虎に始まり、牛、馬、兎、狸、象、猫、蝙蝠、山猫......身近な小動物や家畜から、日本には棲息していない大型の野生動物まで、さまざまなケモノとわれわれヒトにまつわる妖しくも不思議な物語を蒐めました。中川学の妖しくもユーモアあふれる絵にも注目です!」
（汐文社HP）

【収録作品】

中島敦「山月記」

小川未明「牛女」

芥川龍之介「馬の脚」

与謝野晶子「お化うさぎ」

坂口安吾「閑山」

太宰治「尼」

梶井基次郎「交尾」

宮沢賢治「注文の多い料理店」

【幻妖チャレンジ！】

泉鏡花「蛇くひ」

2022/09/13

古今の文豪が手掛けた怪談を、「獣」をテーマにまとめたアンソロジー。
中島敦『山月記』、小川未明『牛女』、芥川龍之介『馬の脚』、与謝野晶子『お化うさぎ』、坂口安吾『閑山』、太宰治『尼』、梶井基次郎『交尾』、宮沢賢治『注文の多い料金』、泉鏡花『蛇くひ』の9作品。

『怪談えほんシリーズ』の編者でもある東雅夫さんの編であり、表紙も気に入ったのでこの本を手に取った。
編者解説に『われわれ人間の内なる獣性』とあるように、かつて獣であった人間が、如何にして再び獣性を呼び起こしてしまうのか、ということを考えてしまう。
特に『山月記』は自分の内側にある欲望や自尊心の恐ろしさを説いていて、高校生のときに教科書で読んだような記憶は朧気にあるけれども、今こんなに沁み入るとは。

開いたときに、ルビと注釈の多さに「うお……」となるけど、徐々に慣れる。

編者解説では収録作家と登場人物の共通性から『文豪ストレイドッグス』にも触れていて、今どきだなぁ、とも感じる（2016年初版）。

2018/08/07

解説で『文豪ストレイドックス』について触れてあります通り、関連している文豪の作品が多し。小川未明以外？かな。
＜収録作品＞
山月記／中島敦
牛女／小川未明
馬の脚／芥川龍之介
お化うさぎ／与謝野晶子
閑山／坂口安吾
尼／太宰治
交尾／梶井基次郎
注文の多い料理店／宮沢賢治
【幻妖チャレンジ！】
蛇くび／泉鏡花
編者解説