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シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 中公新書2411
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シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 中公新書2411

富田武(著者)

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シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 中公新書2411

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2016/12/01
JAN 9784121024114

シベリア抑留

¥330

商品レビュー

4.3

6件のお客様レビュー

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2024/08/07

ソ連による非人道的な抑留政策を、地理的広がりや抑留対象、地域の幅などを従来より広げて論じている。 「シベリア抑留」というとき想起される体験は、実は日本軍の軍人だけでもなければ、日本人だけの体験でもなく、シベリアだけで起きていたわけでもない。「シベリア抑留」をより大きな視点から考え...

ソ連による非人道的な抑留政策を、地理的広がりや抑留対象、地域の幅などを従来より広げて論じている。 「シベリア抑留」というとき想起される体験は、実は日本軍の軍人だけでもなければ、日本人だけの体験でもなく、シベリアだけで起きていたわけでもない。「シベリア抑留」をより大きな視点から考える上で示唆に富む。

Posted by ブクログ

2024/07/31

シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 著:富田 武 中公新書 2411 シベリア抑留とは、日本人だけではなかった。戦争中に捕虜となったドイツ兵をシベリアで強制労働させていた 日本軍の捕虜が、戦後捕虜であったのに比べて、ドイツおよび同盟軍の捕虜は、戦時捕虜であっ...

シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 著:富田 武 中公新書 2411 シベリア抑留とは、日本人だけではなかった。戦争中に捕虜となったドイツ兵をシベリアで強制労働させていた 日本軍の捕虜が、戦後捕虜であったのに比べて、ドイツおよび同盟軍の捕虜は、戦時捕虜であった ドイツ、ポーランドの強制収容所におくられたソ連人捕虜は最も悲惨な最期をとげた 2万を超える捕虜は、1941年のうちに1万8千人が銃殺され、解放まで生き残ったのは、2500人だった 逆に無条件降伏時のドイツ人捕虜は、180万5300人 1943年時点では、ドイツ人捕虜の死亡率は、52.5% 食糧、衣服、医薬品が不足、給養は極めて不足していた 捕虜は、労働に供さないとわかると、本国に送致し、労働ができる捕虜は、シベリアに留め置かれることとなる ソ連の中央政府が、帰還を約しても、地方政府は、その帰還をできるだ遅くなるように調整を加えていた 満州、樺太、千島からの日本人捕虜は、約60万、ソ連、モンゴルに連行され、数年、長くは11年もの間、各地の収容所で強制労働に就かされていた。これを、日本では、「シベリア抑留」という 1945~46の冬が最も厳しいものであった。極寒に加え、物資の不足、重労働で多数の死者が出た 抑留死亡者の80%がこの時期に亡くなっている。飢え、寒さ、重労働を三重苦と称している 極寒と、重労働に加え、チフスや、赤痢などが蔓延した 労働の現場は、ノルマが課せられて、100%の目標に達しない場合は、強制的に長時間の労働が課せられた 死亡した人は、少ない墓地や、凍土のために、捨て置かれたようである モンゴルでは、ウランバートル郊外の墓地に埋葬されたが、遺体が遺棄された、ソ連と大きく異なったとある 引揚者や、現地で亡くなった方の調査については、厚生労働省もあまり熱心ではなかったようです。 ソ連崩壊後に発表されたロシア語の名簿に対して、その名前を日本語に当てて、一人一人を発表し、HPに乗せた村山常雄氏の話がでてくる。 戦後、靖国だなんだと物議をかもす前にこうした現地の情報を丹念に収集し、保存し、日本人の中で共有していくことこそ、やるべきことなのではないかと感じました。 右も左もどうでもよく、故地で倒れ、無念のうちに亡くなった方々を祀るのはこうした、基本的なことがらをちゃんと明らかにしていくことだと感じました。 目次 まえがき 序章 矯正労働収容所という起源  Ⅰ 強制労働による社会主義国家建設  Ⅱ ポーランド侵攻による捕虜収容所開設 第1章 二〇〇万余のドイツ軍捕虜―侵略の「人的賠償」  Ⅰ 独ソ戦争―ソ連軍捕虜への過酷な仕打ち  Ⅱ ドイツ軍捕虜の運命―労働使役と劣悪な収容所  Ⅲ 政治教育と送還―反ファシスト要員の養成 第2章 満洲から移送された日本軍捕虜―ソ連・モンゴル抑留  Ⅰ 日ソ戦争―満洲制圧と日本軍捕虜六〇万人  Ⅱ 処遇と送還―「三重苦」と日本人同士の争い;  Ⅲ 抑留の地域差―ハバロフスク地方とモンゴル  Ⅳ 独立労働大隊―ドイツ軍捕虜体験者との接触  Ⅴ 戦犯・政治犯とされた長期抑留者 第3章 「現地抑留」された日本人―忘却の南樺太・北朝鮮  Ⅰ ソ連軍による南樺太・北朝鮮占領  Ⅱ 南樺太居留民三〇万人―「島ぐるみ」抑留  Ⅲ 北朝鮮居留民と満洲避難者の総難民化 終章 歴史としての「シベリア抑留」の全体像へ あとがき 参考文献一覧 用語・訳語・略称 シベリア抑留関連年表 ISBN:9784121024114 出版社:中央公論新社 判型:新書 ページ数:288ページ 定価:860円(本体) 2016年12月25日初版 2017年10月15日再版

Posted by ブクログ

2018/12/07

「収容所列島」との関連性、ドイツ人捕虜達との比較。新しい視点が盛り込まれているが、資料として読んだためか、情報過多に感じた。

Posted by ブクログ

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