菜箸のひもを切ると料理はうまくなる

小田真規子(著者)

• 販売会社／発売会社: 文響社
• 発売年月日: 2016/12/01
• JAN: 9784905073703

商品レビュー

2025/10/04

料理が嫌いだ。
食べるのは一瞬、後に残るのは洗い物。
レシピが覚えられない、献立が組み立てられない。

そんな私のお料理アレルギーを少しだけ軽くしてくれた本。
お買い物段階から調理、盛付、道具選び、後片付けまで、基礎知識と目から鱗の料理テクニックが満載。
肉じゃが、ブリ照り、から揚げなど定番料理10種のミニレシピとコツも掲載されている。

タイトルの菜箸もそうだが、野菜の皮は剥かなくちゃとか、いかに自分が固定観念に囚われていたかがわかった。
基礎調味料の役割も改めて学ぶことができた。
私はみりんがなんなのかもよく知らないままに使用していたのだから。

特に私が勉強になったのは買い物と味付けの章。

調理がしやすい使える著者おすすめの食材が栄養士としての目線も入れながらピックアップされている。
その食材に合うレシピアイデアもありがたい。
いつも決まった食材ばっかり買っており、パプリカやズッキーニなんてよくわからない野菜だったが、本書をきっかけに気軽にサラダにするようになった。

家で作るなんて発想自体なかったドレッシングの比率もこの本で学んだ。
他に味付けの章ではドレッシングの他にも和食のための比率は一生モノの知識となった。
今までレシピ本やサイトのそれぞれに異なる味付けの比率を覚えるのに苦労していたのはいったい何だったのだろうか。

デザイン構成もよい。
1テーマにつき見開き2ページにまとめられて簡潔でわかりやすい。
適度な余白のあるシンプルな白い背景に、食材の現物写真がカラーで配置されており読みやすく、食欲もそそられる。
“野菜の手間ひま度マップ（加熱or生OK、包丁がいるorいらない）”、“調理法と野菜で選ぶアイデアリスト”など、必要に応じて表にまとめられており一目瞭然。
レイアウトが工夫されていると感じた。

包丁の持ち方など基礎の基礎は他で学ぶ必要があるかもしれないが、その後は色んなレシピ本をあれこれ購入するよりも、この本1冊手元に置くのをお勧めしたい。

ほんの少しだけ、料理への抵抗感が和らいだ。

とはいえやっぱり、私は料理は嫌いだ。
食べるのは一瞬、後に残るのは洗い物。

でも、著者の言う通り、手をかけた料理は毎日体の細胞を形作っていく。
インスタントやコンビニに頼りたくなるが、簡単なものでも料理する日を増やしたい。

2022/12/05

料理のノウハウ本。
昨年、妻の希望で犬を飼い始めたが、思ったより犬の世話が大変で、妻が色々理由と付けて徐々に料理をしなくなった。仕方がないので、料理経験がない自分が1日２食作ることになり、その参考書として初めて買ったのがこの本。写真やイラストで料理の基本を詳しく解説しており、とても判り易くて大変参考になった。
1年間実践してみて、料理の面倒臭さへの抵抗感がなくなったのが収穫でした。

2019/03/08

料理の基本の大切さを教えてくれた1冊。
図書館でのレシピ本ジプシーをやめようと思えました。
また読みたい！買いたい！