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バッハ インヴェンション こころの旅
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バッハ インヴェンション こころの旅

杉浦日出夫(著者)

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バッハ インヴェンション こころの旅

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 音楽之友社
発売年月日 2016/12/01
JAN 9784276143999

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2019/03/13

先日読んだ『マンガでわかるジャズ』に、バッハについての言及があって、へえーと思ったんですが、その後、ジャズピアニストのジョン・ルイスが「クラシックの作曲家の中でスウィングしているのはバッハだけだ」と言っていたとか、山下洋輔さんが「バッハをやってみて、チャーリー・パーカーに似てて驚...

先日読んだ『マンガでわかるジャズ』に、バッハについての言及があって、へえーと思ったんですが、その後、ジャズピアニストのジョン・ルイスが「クラシックの作曲家の中でスウィングしているのはバッハだけだ」と言っていたとか、山下洋輔さんが「バッハをやってみて、チャーリー・パーカーに似てて驚いた」みたいなことを言ってたとか聞き、さらにクラシック好きの人に言わせると「別にスウィングしてるのはバッハだけじゃないし!」とか「ベートーヴェンにだってジャズっぽい曲あるんだよ」とかいう反論があり、さらにさらに、「バロックのころはけっこう普通に即興で演奏してたようだ」などと聞くに至り、今さらだけど、急にクラシック音楽に興味が出てきました。 話を聞けば聞くほど奥が深くておもしろい。 それと同時に、バッハはやっぱり偉大だ、ということもじわじわと実感するに至り・・・なぜか久しぶりにピアノを弾いてみたくなり、バッハの「インヴェンション」の楽譜を買って練習中。どうせやるならとアナリーゼつきの楽譜を買ったのですが、読んでもさっぱりおもしろくないので、もっと別の物語的なアプローチの解説はないかな~っってことでこの本を見つけました。 まじめで優しく内省的な著者の人柄がにじみ出ている本でした。 ものすごく昔の本、と思って読んでいましたが、後で出版年を見て2016年版と知ってビックリ。最初から最後まで昭和の香りがします・・・。なぜそう感じるのか理由はわからないけれど。 それぞれの曲について、歴史的背景などからバッハの作曲の意図のようなもの、バッハが曲に託したであろうメッセージなどを探っていく本で、引用されている曲や関連の美術品などをネットで確認しながら読みました。 バッハだけでなく、グールドやシュバイツァーの話もおもしろかったし、著者自身の追憶なども入っていてエッセイのようでもあり、楽しかったです。 特に、サン・ピエトロ・アル・モンテ教会には非常に旅心がそそられてしまった。教会じたいの描写も素敵だったし、ドラゴンの壁画も印象的。ぜひ見てみたい。飛行機が苦手なので、ヨーロッパはもういいや、と思っていたのですが、いつか夫が引退したら、二人でゆっくり北イタリア~スイスを列車で思いつくままに旅行するのもいいなぁ、なんて夢想してしまった! この本を読んでいる間、グールドを聴きまくったので、インヴェンションはすっかりグールドのバージョンで刷り込まれてしまった。 あと、マタイ&ヨハネ受難曲も、引用部分を探して何度も何度も聴いたが、もしバッハの時代に生きていてこれらを聴く機会があったとしたら、きっと神から啓示を受けているような気がしただろうなぁ、と思った。ただ、なかなか引用部分が見つからなくて苦労したので(引用箇所を探して何度も何度も聴き直した)、この二つの受難曲については、もう、おなかいっぱいです・・・笑

Posted by ブクログ

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