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現代金融論 新版 有斐閣ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 有斐閣 |
発売年月日 | 2016/12/01 |
JAN | 9784641184336 |
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現代金融論 新版
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銀行業務や金融市場、中央銀行の役割といった現代金融の仕組みを述べた第Ⅰ部、国債の仕組みとその歴史、非伝統的金融政策、金融規制などが書かれている第Ⅱ部、国際金融について書かれている第Ⅲ部の計3部で構成されている金融論の教科書である。本書は複数の金融の専門家によって書かれている。他の...
銀行業務や金融市場、中央銀行の役割といった現代金融の仕組みを述べた第Ⅰ部、国債の仕組みとその歴史、非伝統的金融政策、金融規制などが書かれている第Ⅱ部、国際金融について書かれている第Ⅲ部の計3部で構成されている金融論の教科書である。本書は複数の金融の専門家によって書かれている。他の金融論の教科書との違いとして、現代の金融システムが出来上がるまでの歴史的な記述が多い。歴史好きには読んでて楽しい金融論の教科書だと思う。 印象に残ったのは、日本銀行による日々の金融業務について書かれている第5章「管理通貨制と中央銀行」、日本における国債の歴史を主に扱っている第8章「国債膨張下の財政と金融」、現日銀の非伝統的金融政策について説明されている第9章「金融政策の展開」、リーマン・ショックの原因の一つであるシャドーバンキングについて詳細に書かれている第13章「グローバル化と主要国の金融システム」である。この辺の章は読んでいて大変勉強になったのは確かだ。 欠点として、複数の金融の専門家によって書かれたせいか、少々まとまりに欠けることだ。なかには論者の間で矛盾する記述もあるのが気になった。例えば、銀行の信用創造の説明において、第2章では本源的預金も貸し出されるモデルだが、第五章では本源的預金を必要としない「万年筆マネー」的なモデルで説明されている。どちらが正しいのだろうか? 自分は本源的預金が貸し出されない「万年筆マネー」の説明が正しいと思うが。 以上のように矛盾点もないわけではないが、幅広い話題が書かれており、これを読めば現代の金融システムについて一通りの知識が得られると思う。各章の補足的な巻末コラムも読んでいて楽しかった。お薦めです。
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