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UXの時代 IoTとシェアリングは産業をどう変えるのか
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 英治出版 |
発売年月日 | 2016/12/01 |
JAN | 9784862762450 |
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商品レビュー
3.1
28件のお客様レビュー
本書は表紙にもありますようにUX(ユーザーエクスペリエンス)の時代が来たということで、その背景にはIoTやシェアリングエコノミー、AIの進展をあげています。本書全体を読んだ印象について。個々のトピックは面白かったですが、ビッグピクチャーを語っている箇所は説得力に乏しいと感じました...
本書は表紙にもありますようにUX(ユーザーエクスペリエンス)の時代が来たということで、その背景にはIoTやシェアリングエコノミー、AIの進展をあげています。本書全体を読んだ印象について。個々のトピックは面白かったですが、ビッグピクチャーを語っている箇所は説得力に乏しいと感じました。また一貫して垂直統制型はダメで水平展開型企業だけが生き残ると主張していますが、ジェレミー・リフキンの「限界費用ゼロ社会」にインスパイアされていると書いてあるものの、彼の本と比べればロジック展開は弱く、また心に描いている社会像もリフキン氏のものと比較すると卑近な印象が否めませんでした。その最大の理由はリフキン氏が持っているような深い哲学を著者が持っていないことでしょう。ドラッカーの本は少し読まれているようですが、思想、哲学に関する本はほとんど読まれていないのかなあ、という印象は受けてしまいました。 私もリフキン氏の著作には感銘を受けたのですが、彼の描く世界はもっと深淵だと思います。そこでは人間がもはや労働者、消費者、ユーザー、といった区分で描くのが難しい世界であって、UXというのはそもそも古くからある概念だし視野が狭いのではないでしょうか。IoTやシェアリングエコノミーが進展した世界では、各人がユーザーでもありサプライヤーでもあり、プロデューサーでもあるのだと思います。またつながることで、各人が個人でもあると同時に全体でもある、つまり"I"でもあり"We"でもあるという世界観になるのだと思います。よってユーザーとしての体験だけが大事なのではなく、サプライヤーやプロデューサーとしての個人の体験も同等に重要なので、そこではもはやUXでは収まらずHX(ヒューマンエクスペリエンス)とでも呼ぶ方が適しているのだと考えます。 また著者が描く水平・協働型企業では、UXリーダーとプロフェッショナルとスペシャリストと呼ばれる人たちが活躍することになっていますが、マネジメントは誰がやるのでしょうか。著者は戦後の日本企業にはUXリーダー(創業者)が多くいたので世界で競争に打ち勝ってきたと述べていますが、例えばホンダの場合は本田宗一郎という攻めのリーダーを支える藤澤武夫というマネジメントを仕切る影の存在がいたことを忘れるべきではないでしょう。リーダーとマネージャーは違いますが、水平型社会になってもマネジメント能力は引き続き必要なのだと思います。 ということで大変申し訳ないですが、事例部分は興味深く拝読しましたが、総論的な箇所はたびたび首をかしげるような本だと感じました。
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IoTやAIなどの技術、シェアリングという概念の普及によってメーカー主導からユーザー主導となり、それによって産業のあり方が垂直統合(統制)型から水平協働型に変わるといった内容の本。とりわけ興味深いと感じた部分はなかった。
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2022年現在、比較的古い著書なためか、垂直統合サゲ、シェアリングエコノミーアゲ、P2P、UX重視、という論点は、ありきたりでちょっと胸焼け気味な印象だった。 リフキンの限界費用ゼロ思想にだいぶ影響を受けているかも(限界費用ゼロ論は、重要で本質的な思想ではあるが、現状はまだ政治...
2022年現在、比較的古い著書なためか、垂直統合サゲ、シェアリングエコノミーアゲ、P2P、UX重視、という論点は、ありきたりでちょっと胸焼け気味な印象だった。 リフキンの限界費用ゼロ思想にだいぶ影響を受けているかも(限界費用ゼロ論は、重要で本質的な思想ではあるが、現状はまだ政治的・技術的にもミッシングピースが多すぎると思っている) あと、UX重視もそのとおりではあるが、他に良書は多くあるので、あえて本書から学ぶ必要もないかもしれない。 たぶん、2022年現在(またはそれ以降)必読というわけではないと思う
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