運命の転機は三十歳でした。 クロスノベルス

夕映月子(著者), サマミヤアカザ(その他)

• 販売会社／発売会社: 笠倉出版社
• 発売年月日: 2017/01/10
• JAN: 9784773088441

商品レビュー

2021/11/18

攻めによる見事な作戦勝ち。待つこと実に12年。
最初から最後まで、攻めの手のひらで踊らされてる受け。
オレ様ジャイアン受けなんやけど、そこが可愛い。ワガママ発言の数々も憎めない。ただし、BLに限るやけどな！

攻めはひたすら受けを甘やかすんやけど、それも作戦のうち。
その罠にまんまとひっかかり、気付けば攻めがいないとダメになっている受け。
銀行員でそこそこの地位にいるので、結構頭いいはずやのに、なぜか攻めに関する事になると思考回路がダメになる。

両思いなんはバレバレちゃうの、と思うのに、受けは、まさか相手が自分を好きなはずないと思い込み、それならば一度だけ抱いてもらおうと、攻めの寝込みを襲うことを決心する。いや、頭悪すぎてどうした。返り討ちにあうに決まってますやん！！

これは受けのうっかり具合を楽しむほか、一見おとなしめ、優しい甘やかし攻めに見えて、その実、用意周到な攻めの腹黒さにびびるお話。いやほんとに。
一番敵にまわしたくないタイプですよ。

受け、もう、逃げられないからな。お幸せに。
ナイスカポー！！

2021/02/06

謝らない、気を使わない、口を開けば罵詈雑言。まさにジャイアンです……そんなオレ様ジャイアンの受が、攻に甘やかされてグズグズになっていくお話しでした♪
これね、受は最初から最後まで確かにオレ様ジャイアンなんですが、後半になるとそのオレ様ぶりがやたら可愛く見えてくるんですよね^^
ツンツンだったのが、ツンぶっちゃってもう!!みたいな感じ^^;
受が強烈過ぎて、攻が大人しい印象の作品ですが、終盤の攻の打ち明け話はなかなかのものでした。
オレ様なのに恋にメロメロ、ベッドでは可愛くなっちゃう受がたまらない作品でした♥

2017/07/02

主人公が思うほどジャイアンではなかったです。（誉め言葉）こういう攻の気持ちを自然にスルーしている、いかにもノンケで大雑把な受は好物。その分、攻の不憫さが際立つかと思いきや、攻は攻で意外と腹黒な策士タイプだったのでそちらも好みでした。
計算はすれど実は必死だっただろう攻を思うと、成就して良かったね！という気持ちでいっぱい。この後の二人も読みたいな。