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男らしさの歴史(Ⅰ) 男らしさの創出 古代から啓蒙時代まで
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男らしさの歴史(Ⅰ) 男らしさの創出 古代から啓蒙時代まで

鷲見洋一(訳者), A.コルバン, J・J.クルティーヌ, G.ヴィガレロ

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男らしさの歴史(Ⅰ) 男らしさの創出 古代から啓蒙時代まで

定価 ¥9,680

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 藤原書店
発売年月日 2016/12/01
JAN 9784865780970

男らしさの歴史(Ⅰ)

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2024/09/05

西洋社会における「男らしさの理想」の変遷。 タイトルからして面白そうだがアマゾン評価では本気の方が細かいダメ出しをしているので長く躊躇していた。曰く「間違いが多いのでフランス語原本を読まれることをお勧めする」とな。こんなコメントがつく時点で私の読書ハードルを軽く上回る内容である...

西洋社会における「男らしさの理想」の変遷。 タイトルからして面白そうだがアマゾン評価では本気の方が細かいダメ出しをしているので長く躊躇していた。曰く「間違いが多いのでフランス語原本を読まれることをお勧めする」とな。こんなコメントがつく時点で私の読書ハードルを軽く上回る内容であることは確定していたのですが、やはり面白そうだしぃ図書館だしぃタダだしぃ借りてきた。   カウンターで差し出された本は指4本分の厚さ。 えー。聞いてない。持って帰るの重い。 いくら読んでも一向に進まないけれど(あと重い)まぁいつか読み終わるでしょという気楽な構えで読み進めましたが、本文約680ページ中個人的に面白かったのは前半の210ページほど(古代ギリシア、古代ローマ、蛮族の時代)。特に古代ローマの同性愛を揶揄する詩の数々は意地悪有段者たちによるもので2000年経ってもその棘が他人を刺して優越感に浸りたいとギラギラしている。 「男らしさの理想像は時代とともにコロコロ変わっている」 存在することは確かだけど形を持たないというか。  感想1 変遷とはいえその変化はせいぜい物理的腕力を第一とするかどうかや同性愛にファッション、性欲コントロール(理性)、体毛や性器の大きさ(小ささ)に限定されていて、小柄・非力・病弱・障害・高い声などが男らしさの理想の基礎条件とされた時代は1日もないわけで、その時代の理想の男らしさを体現してきた人達は生まれる時代や場所が異なろうともやはり理想の男らしさトップ層であるような。特に身長と骨格。 テストステロンの溢れた場所の変遷ですかね。 感想2 「古代ギリシアではいわゆる同性愛ではなく、欲望の強さがより重要であって対象が男か女かはあまり意味がない」「若い間女性に溺れないためのもの」みたいな記述があった。 古代ギリシアの同性愛は条件ガチガチで(年上と年下。髭が生えるまでの間。師弟関係。)江戸時代の衆道みたいだなと思ってはいたので、まぁ分かると言えば分かるけど、欲望の強さこそが重要はやはり言い過ぎなのでは。女性の代用にしろ何にしろ、良家の美少年をターゲットにしているわけで。(しかも年上の相手がいない美少年をバカにするような文章も)これって男が今も昔も得意な「自身の性欲や性癖がバレないようにそれっぽい理由と様式を重ねて重ねて中身が見えなくしている」だけじゃない? まぁ面白かったです。 後半の中世以降は各論めいてて前半ほどのながれは感じませんでした。

Posted by ブクログ

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