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花森安治の従軍手帖
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻戯書房 |
発売年月日 | 2016/12/01 |
JAN | 9784864881104 |
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花森安治の従軍手帖
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『暮しの手帖』の花森安治が残した戦時期の手帖5冊と書簡類、卒業論文草稿、関連するエッセイや談話をまとめた一冊。編者は花森の長女。従軍手帖や書簡の写真版が収録されているのがありがたい。 「従軍手帖」は満洲時代、1943年の細応召時のもの。その他、1944年・1945年の手帖...
『暮しの手帖』の花森安治が残した戦時期の手帖5冊と書簡類、卒業論文草稿、関連するエッセイや談話をまとめた一冊。編者は花森の長女。従軍手帖や書簡の写真版が収録されているのがありがたい。 「従軍手帖」は満洲時代、1943年の細応召時のもの。その他、1944年・1945年の手帖がある。具体的な日付を持つ記述は乏しいが、時々の彼の心境が俳句に託して表現されている。「従軍手帖」を縦書きで使う人を初めて見た気がする。 1944年・45年の手帖を見ると、花森がいかに真剣に「日本宣伝道」のために尽力していたかがうかがえる。その使命感の裏返しと思うが、「翼壮」の強権ぶりに対する嫌悪や、官僚たちの机上プランに対する不満など、現場取材で聞いた戦時体制の軋みが赤裸々に語られているのが興味深い。 花森は、「8・15」を自分が「暮し」という問題構成に気付く転換点になった、とする。それまで日本人には、大切に守るべき生活や暮らしの基盤がなかったから、イヤイヤと感情的になっても戦争に反対する声が起こらなかったのだ、と。戦後の彼の道行きを考える上では重要な発言と思うが、同時にそれは「生活保守主義」的なパラダイムと地続きの発想とも言える。守るべきものがある、守らなければならない生活があるからこそ、権力の自動作用に身を任せてしまう。「3・11」であぶりだされたのは、そうした凡庸な人々たちが積み重ねてきた「悪」ではなかったか。
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