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戦後国会における議員立法
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 志學社 |
発売年月日 | 2016/11/01 |
JAN | 9784904180679 |
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戦後国会における議員立法
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本書は、議員立法の意義と有効性を認め、従来のような閣法の優位と議員立法の傍流、補完的な位置付けについて再考を求める立場に立ち、戦後の国会における議員立法について、理論的、実際的な側面から検討し、その全体像について把握するとともに、これまでの議員立法の中で特徴的ないくつかの事例(政...
本書は、議員立法の意義と有効性を認め、従来のような閣法の優位と議員立法の傍流、補完的な位置付けについて再考を求める立場に立ち、戦後の国会における議員立法について、理論的、実際的な側面から検討し、その全体像について把握するとともに、これまでの議員立法の中で特徴的ないくつかの事例(政府依頼立法、「お土産法案」、「領空侵犯」的議員立法)をとりあげ検討することを通じて、議員立法の意義と有効性を展望している。 著者の構築した議員立法データベースは、労作だと思うし、今後の議員立法の研究においてもとても有意義なものだと思う。また、具体的分析としての、政府依頼立法の検討や「お土産法案」の検討においても、従来の通説とは異なる興味深い指摘がなされており、日本における議員立法の研究として、意義のある成果であることは違いない。 ただ、全体として、研究としては不十分な点が感じられた。 一つは、経験的な議論(どうあるのか)と規範的な議論(どうあるべきか)が混同されていると感じる点である。先行研究のまとめにおいて特にそれを感じた(「国会機能論」「国会無能論」というのは基本的には経験的な議論なのに対し、「議員立法待望論」と「議員立法懐疑論」というのは規範的な議論ではないか等)。 次に、公開資料を中心に研究されているという要素も強いと思われるが、議員立法の立案の実態にあまり深く迫れていないのではないかと思われる点だ。著者は、「提出者」を重視して分析しているが、実際の議院立法の立案過程では、「提出者」ではない議員が重要な役割を果たしていることがままある(特に、委員会提出法案)。そういう側面が捨象されているのが気になった。 最後に、この研究の拠って立つ学問的基盤が何なのかが不明確なことだ。著者の専門分野は「政治学、公共政策、行政学」とのことだが、あまり政治学的分析という感じを受けなかった。非常に失礼な言い方をすれば、議員立法についての「評論」のような印象を持った。 このように、研究として不十分と感じられる点もあったが、これまであまり研究の俎上に乗せられてこなかった議員立法を真正面から取り上げた研究ということで、著者には敬意を表したい。
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