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忠臣蔵大全
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藤田洋(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ロングセラーズ
発売年月日 2016/12/01
JAN 9784845450046

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2017/05/02

忠臣蔵は以前から好きで、年末になるとテレビでドラマを観るか、そういった放映がなければDVDを借りるかして観るというのは、わたしの毎年恒例の行事だ。 何故、忠臣蔵が好きなのかは、以前はひとつには、単に亡くなった殿の恨みをはらすために辛苦に耐える忠義の者たちの人間ドラマの様々という...

忠臣蔵は以前から好きで、年末になるとテレビでドラマを観るか、そういった放映がなければDVDを借りるかして観るというのは、わたしの毎年恒例の行事だ。 何故、忠臣蔵が好きなのかは、以前はひとつには、単に亡くなった殿の恨みをはらすために辛苦に耐える忠義の者たちの人間ドラマの様々というところ。もうひとつは、悪人吉良上野介が浅野内匠頭をイビリ倒して、耐え切れなくなった浅野が殿中で刃傷に及び切腹となる一連の、吉良上野介の悪徳ぶりと、浅野内匠頭が可哀想だなという単純なドラマ性が面白かったのだと思う。 年を重ねると見えてくるものも変わってきて、家臣には事情もそれぞれあり、忠義の者もいれば、再び仕官するためのパフォーマンスであったり、まさに人間模様が覗けて面白い。また、悪人であったはずの吉良上野介には吉良上野介なりの事情もあるだろうことも感じられ、物を教えてもらうにはそれなりの態度は必要で、吉良上野介もとんだとばっちりで斬りつけられるは、討ち入りされるはで気の毒にも見えてくる。浅野内匠頭がもっと要領よくしていたら、多くの家臣が路頭に迷うことも無かったのだろうし、と興味は尽きない。 ドラマに描かれているだけでない色々もわかってくると、興味があるのに今迄きちんと何か書籍を読んだことがないなと思っていた。 そんなときに本屋さんでたまたま見かけたのが本書だ。 浅野内匠頭が切腹した春の頃に見つけたのも何かの縁かと購入してみた。 古い話であって尾鰭が付くのは当たり前で、真実は当時の人間でなければわかることはない。それでも、あれこれ想像したり文献を辿ることは、歴史の醍醐味だろう。 一言で言うと、この本に書かれていたことは概ねしっていたことが多く、さしたる収穫は無かった。 最初に読むには読みやすく、事件のだいたいを浚うことが出来たのは良かった。 ただ、とにかくガッカリしたことが、文中に“汚名挽回”とあったのはいただけない。汚名は返上して欲しい。 こんな文章を読んでしまうと、この本に書かれてあることの信憑性が疑わしくなってしまう。とても残念に感じた。 これを機会に、また別の忠臣蔵を扱った何かを読んでみてもいいかと思う読書だった。

Posted by ブクログ

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