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サッカーおくのほそ道 Jリーグを目指すクラブ目指さないクラブ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | カンゼン |
発売年月日 | 2016/11/01 |
JAN | 9784862553751 |
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サッカーおくのほそ道
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商品レビュー
4.2
10件のお客様レビュー
華やかなプロの世界の裏側でもサッカーはサッカー。 それぞれのカテゴリでのサッカーが語られている。 一部の勝者(プロになった人)意外もサッカーを、やる意義や意味を考えさせられる。
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日本全国のサッカークラブの試合を観戦したり、クラブを取材したりした記録。取材した時点でJリーグに所属していたクラブは記録対象とはなっておらず、JFL以下のカテゴリーで戦っているクラブが対象となっている。 2つ感じたことがある。 1つは、サッカークラブが地域リーグからJリーグのクラ...
日本全国のサッカークラブの試合を観戦したり、クラブを取材したりした記録。取材した時点でJリーグに所属していたクラブは記録対象とはなっておらず、JFL以下のカテゴリーで戦っているクラブが対象となっている。 2つ感じたことがある。 1つは、サッカークラブが地域リーグからJリーグのクラブになることの難しさである。時間とお金と関係者の懸命で賢明な努力と、そして運がなければならない。この本に紹介されているクラブの多くは、もともとは都道府県リーグからスタートしている。県リーグ、地域リーグ、JFL。県リーグや地域リーグは2部制や3部制になっているケースが多いので、県リーグの一番下から始めたサッカークラブは、所属リーグでの昇格を相当数繰り返さないと、Jリーグまで到達しない。Jリーグに到達するには、サッカーが強いだけでもだめである。財政的基盤がしっかりしていないといけない、観客数がある程度の規模でなければならない、試合会場がしっかりとした競技場でなければならない、等、越えるべきハードルは多く高い。ただ、そのようにハードルが高いからこそやりがいがあり楽しいとも言える。サカつくというゲームがあるが、まさにこのような状況を模擬体験するようなゲームなのだろう。 もう1つは、企業のサッカーチームの意味合いである。Hondaやソニーなど、JFLに所属する、すなわち、全国レベルの強い企業チームはいくつかある。意味合い、とは、Hondaやソニーにとって、JFLのチームを保有している意味が何なのだろう、ということだ。企業の福利厚生的なレベルは超えている。お金も相当にかかるだろう。一方で宣伝効果は薄い、JFLの観客数は3ケタのことも多いようである。Jリーグを目指すわけでもない。企業スポーツがなければスポーツとして日本では成立しにくい競技もあると思う。例えばハンドボール、例えばカーリング、例えば長距離走(駅伝みたいなもの)などは、プロとしてチームが成立しそうにない。逆にサッカーや、例えば野球の場合には、プロスポーツとして成立しており、企業がそのスポーツ競技の振興の意味でやる理由や意味はない。ここは、著者も問題意識を持ち、取材をしたりしているが、あまり納得感のある答えはなかった。 というような事を考えながら読んだが、そんな事を考えずとも、単純に読み物として面白い。コアなサッカーファンには、お薦め。
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この本を2021年になって読むと、状況が色々と変わっていることがよく分かる。宇都宮さんの分析や予想、あるいは当時触れられていた状況が当たっているもの、変化しているもの様々であるが、一定の時期に一定の見識を持った作家さんが全国各地のサッカークラブの状況を書き残していることの価値は非...
この本を2021年になって読むと、状況が色々と変わっていることがよく分かる。宇都宮さんの分析や予想、あるいは当時触れられていた状況が当たっているもの、変化しているもの様々であるが、一定の時期に一定の見識を持った作家さんが全国各地のサッカークラブの状況を書き残していることの価値は非常に大きい。こういう本がしっかりと語り継がれて残っていくことが、日本におけるサッカー・スポーツ文化の発展に不可欠だと思う。
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