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ムラの未来 ヒトの未来 化石燃料文明の彼方へ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 竹林館 |
発売年月日 | 2016/11/01 |
JAN | 9784860003456 |
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以下、線を引いた部分の引用 ーーーー 本当にあるのは供給だけ 私たち援助屋同士がプロジェクトの話をすると、必ずでてくる言葉に「ニーズ」というのがある。 「相手のニーズをよく知った上で、本当に必要なものを援助しなくてはならない」などと使われる。 ところが実際に援助の現場に臨んで...
以下、線を引いた部分の引用 ーーーー 本当にあるのは供給だけ 私たち援助屋同士がプロジェクトの話をすると、必ずでてくる言葉に「ニーズ」というのがある。 「相手のニーズをよく知った上で、本当に必要なものを援助しなくてはならない」などと使われる。 ところが実際に援助の現場に臨んでみると、一番曖昧で扱いにくいのがこのニーズという代物であった。人は誰しも、「これが欲しいかい?欲しければあげるよ」と言われると、それほど欲しくなくても「はい、欲しいです」と答えてしまう。それを聞いて、相手は欲しがっていると思い込み、援助したところで、使われる保証はまったくない。 すなわち、市場経済システムなるものは、突き詰めれば、化石燃料の持つ圧倒的な物質的力を貨幣に置き換えただけのものなのに、そのシステムの中に何らかの根本的な原理や法則性があるのではないかという感違うから近代社会科学が始まったわけだ。 たとえば、経済学者としてのマルクスの最大の功績は「剰余価値」理論を打ち立てたこととされる。簡単に言えば、労働者は自分の労働を使って得られる利益より低く抑えられているため、その差の蓄積により必然的に貧富の差は開いていく。これが少数の資本家による大多数の労働者から搾取のメカニズムであるとし、マルクスは、さまざまな理論と数式を駆使してそれを証明しようとした。 上記のような具体的な活動をする前に、私たちはジャンタンな測量のトレーニング、そして予算を含むアクション・プランづくりのトレーニングを十分な時間を取って行った。 二千十四年に日本国内で消費されたエネルギーのうちで、家庭用の電気やガスとして消費されるのは、わずか14.3%に過ぎないという。一番大きいのは製造業をはじめとする産業用で、44.8%、次が運輸ようで旅客貨物合わせて23.1%、続いて民生業務用、つまり店舗や公的施設のために17.8%が使われている。つまり大きくくくれば家庭用に使われる分は一番小さな割合しか占めない。ということは、日本中の人々が高い意識を持って過程で一生懸命に努力してエネルギーに割りを節約したとしても、全エネルギー消費量の3%にしかならないということだ。 孤立する中で失われる能力のひとつに「受援力」と呼ばれるものがある。何か困ったことがあったら気軽に他人に相談できる精神状態、さらには他者からの援助の申し入れを快く受け入れられる度量の広さ。そういうものを指して「受援力」とよぶ。孤立するということは、そういう心構えやそのための情報収集能力が欠けてくるということなのだから、行政がやるような通り一遍の支援策では、本当に必要なところに手がとどくはずがない。 このような購買活動を行うについて、どうしても考えておかなければならないのが、ゴミだ。私たちが「自由」になったのは、特に隣近所、親戚、友達と助け合わなくとも、金さえあればなんでも手に入るようになったことだ。人と人との関係性のくびきから解き放たれて、自分が思う時に出かけ、自分が思うようにものを買うことができるようになった。その質さえ問わなければ、コンビニに行って弁当を買い、手軽に腹を満たすことができる、それが、私たちが手に入れた究極の自由である。 だが、この自由は、常にゴミを一緒に買うというおまけがついている。なぜなら、購入するすべての商品が包装されているからだ。しかも、この放送の素材が、わざわざそのための設備、システムを作らない限り、リユース、リサイクルができない素材が多い。そして、個人のできうるリユース、例えば包み紙をギフトのラッピングにリユースするなど、の範囲など遥かに超えたゴミが毎日溢れるほど出るのだ。 ーーー
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