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新選組水府派の史実捜査 芹澤鴨・新見錦・平間重助
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ブイツーソリューション |
発売年月日 | 2016/11/01 |
JAN | 9784434226458 |
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新選組水府派の史実捜査
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「在野の高齢郷土史家の怨念」みたいなものを感じる自費出版。前作(前著・初出版物)で「プロ歴史家」から批判されたようで、まえがきから憤りが迸っている。しかし主題が「新撰組」というキラーコンテンツなので、前作は売上げ(というか反響)がそれなりにあった模様。で、その続編が本書。 その「...
「在野の高齢郷土史家の怨念」みたいなものを感じる自費出版。前作(前著・初出版物)で「プロ歴史家」から批判されたようで、まえがきから憤りが迸っている。しかし主題が「新撰組」というキラーコンテンツなので、前作は売上げ(というか反響)がそれなりにあった模様。で、その続編が本書。 その「プロからの批判」の一つとして挙げられているのが二次・三次資料からの多数の引用と、一次資料の研究やフィールドワークの少なさ。確かに本書でも開始から二次三次が多数引用されている。これは日本での「学術的研究の基本」からは確かに逸脱したものなのだろう。しかし本書を単純に「娯楽よみもの」として見ると、結構楽しめる。著者の論説が正しいかどうかは、今後の新撰組研究での新発見や研究によって答え合わせが出来るだろう。 楽しめたところは、「芹澤鴨、芹沢村出身説」の検証箇所(p30あたり)で、大河ドラマ『新選組!』や、それにあやかった行方市の街おこしブームに言及し批判・分析しているところ。これなどベストセラー『椿井文書』の展開っぽいではないか。 また、著者の最大のライバルであろう、あさくらゆう氏についての言及(追及)は、やはり多い(前作の自説をかなり批判されたのであろう)。p66では、氏執筆の書籍掲載文で、引用した古文書の翻刻が間違っているとして、誤翻を全て列挙している。執拗だが、すごい情念だ。ただ、そもそも歴史でも科学でも「研究」というものはこういう姿勢で取り組むものなのかも知れない(本書の他資料からの引用も、この類いの書籍程度なら巻末に「参考文献」として一覧にしておけば気が利いてるほうなのに、いちいち各章の終わりに「註」として文献の頁まで記す!)。 あさくら氏と見解を異にする本書の主張としては以下。 ・芹澤鴨は芹沢村出身ではない。 ・芹澤鴨は芹澤本家出身ではない ・芹澤の家紋は扇ではなく、おそらく九曜紋 ・下村嗣次が芹澤のようだ ・「芹澤は傍若無人ではない」「名誉回復されなければ」というのはとんでもない。むしろ古文書を読むと芹澤は常陸時代から殺人や強姦をする頗る無法者だった。 ・新見錦の正体は新家粂太郎「にいのみくめたろう」だろう。「スルスや」の奉公人出身で酒好き。 ・芹澤に常親という一子がいたというのは疑問 ・平間重助は芹沢村出身ではない あとがきでは、証明されていないのに正史とされている(間違った)逸話で街おこしする行方市に対し、自説を元にした「新しい街おこし」を提案している。かなり具体的で駐車場の利用法や、バスの運行案まで提案されている。面白いのは、行方市は著者の住所でもあるので、自宅の排水路整備の嘆願も書き込まれていること(もしかするとジョークか)。 最後まで情念(怨念)が染みた奇書(但し今後正史に採用されないとは言えない)。 芹澤鴨の大甥は二代目早稲田大学総長62
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