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仁義なきキリスト教史 ちくま文庫
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仁義なきキリスト教史 ちくま文庫

架神恭介(著者)

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仁義なきキリスト教史 ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2016/12/07
JAN 9784480434036

仁義なきキリスト教史

¥715

商品レビュー

4.1

34件のお客様レビュー

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2025/09/30

単に、キリスト教史を歴史小説にしたという作品ではないです。 キリスト教を1つのヤクザ組と捉え、キリスト教が成立する時や、成立時に受けた迫害をヤクザの抗争にしているのが斬新でした。 それに、フィクションにまとめている訳でなく聖書や史実通りの内容に留意しているので、小説として楽しめる...

単に、キリスト教史を歴史小説にしたという作品ではないです。 キリスト教を1つのヤクザ組と捉え、キリスト教が成立する時や、成立時に受けた迫害をヤクザの抗争にしているのが斬新でした。 それに、フィクションにまとめている訳でなく聖書や史実通りの内容に留意しているので、小説として楽しめる以外にもキリスト教の歴史も知る事ができる小説です。

Posted by ブクログ

2025/07/19

キリスト教2000年の歴史を任侠小説に仕立て上げた異色の作品。任侠系団体キリスト組!が登場する。 キリスト教史は、遥か遠い聖なる世界の話のように思われるが、実態は世俗の人間ドラマである。キリスト教も、所詮人が作りし宗教に過ぎないということを否応なく認識させてくれる。独特の宗教用...

キリスト教2000年の歴史を任侠小説に仕立て上げた異色の作品。任侠系団体キリスト組!が登場する。 キリスト教史は、遥か遠い聖なる世界の話のように思われるが、実態は世俗の人間ドラマである。キリスト教も、所詮人が作りし宗教に過ぎないということを否応なく認識させてくれる。独特の宗教用語を、任侠用語に置き換えるだけで急に身近に感じられ、最後まで興味深く読み通すことが出来た。宗教を学ぶ際には、専門語を自身に近い概念に置き換えて考えると、より理解が捗ると思われる。 著者も後書きで触れているように、本書は学術的な正確さよりもエンタメ性を重視しており、鵜呑みに出来ない記述は多々あろう。それでも、キリスト教入門の第一歩として、本書は最良の一冊であると考える。

Posted by ブクログ

2025/04/08

本書はヤクザ抗争史として描くキリスト教二千年の歴史であります。罰当たり必至のまさに神をも恐れぬ本書ですが、全編広島弁のヤクザ言葉で聖人達が繰り広げるやり取りに、剥き出しの「人間的」な物を感じます。 いやはや…。こんな罰当たり必至、まさに神をも恐れぬキリスト教史は前代未聞。...

本書はヤクザ抗争史として描くキリスト教二千年の歴史であります。罰当たり必至のまさに神をも恐れぬ本書ですが、全編広島弁のヤクザ言葉で聖人達が繰り広げるやり取りに、剥き出しの「人間的」な物を感じます。 いやはや…。こんな罰当たり必至、まさに神をも恐れぬキリスト教史は前代未聞。空前絶後でありますが、ベラボーに面白いことは否定できません。 本書は「やくざ抗争史」として描かれるキリスト教2000年の歴史を「小説」という形で綴ったものであり、僕は一種の背徳感を旨に感じつつ、時に大笑いしながら一気に読み終えてしまいました。 例えばイエス・キリストが磔刑に処された有名な場面。イエスが息を引き取る際、天を仰いで言ったとされる 「エリ。エリ。レマ。サバクタニ。(我が神。我が神。何故に私をお見捨てになられたのですか。)」 も本書における広島弁のヤクザ言葉に翻訳すると 「おやっさん……おやっさん……なんでワシを見捨てたんじゃあ!」 という仕儀に相成ってしまいます。 要を言ってしまえば、徹頭徹尾に渡ってキリスト教における聖人達が広島弁(筆者によると「部分的に福山弁が混じっている可能性は否めない。」とのこと)のヤクザ言葉で語り合い、罵り合う。その様子はまさに「仁義なき戦い」の世界が展開されているのであります。 ただ、浅学ながらキリスト教の歴史を俯瞰しますと、相当血腥い要素を含んでいるという部分は否めないものでありまして、「神」の名の下に凄惨かつ血みどろの戦いを繰り広げているので、本書に記されている広島弁のヤクザ言葉によってその『人間的な』部分が強調されており、より「剥き出し」になっているという感想を持ちました。 イエスの生涯とその死。初期の伝道師達、特にパウロがキリスト教というものを広め、やがてローマ帝国による苛烈な弾圧を経て国教としてキリスト教が認められるようになり、時を経て王と教皇が「叙任権」を巡って闘争劇を繰り広げる様子。世に言う『カノッサの屈辱』のあらましを僕はここで理解することができました。 さらに、ふとしたボタンのかけ違いが重なって同じキリスト教徒がいる街を攻め落とした第四回十字軍。 「あいつら、言うてみりゃ人の罪でメシ食うとるんで」 と不敵にのたまうルター(本書では『極道ルター』となっている)による宗教改革により、プロテスタントが生まれ、カトリックとの宗教戦争へと突入する…。巻末には「インタビュー・ウィズ・やくざ」と題し、バチカンのローマ教皇へのインタビューという形式で現在の 「ローマ・カトリックを中心とするキリスト教世界」 が綴られているのです。ここでも当然、広島弁のヤクザ言葉全開であります。 ここまでのことを通常のキリスト教に関するテキストで勉強すると、まず退屈のあまりに眠くなってしまいそうですが、(かなりのエンターテイメント性を盛り込みつつも)「やくざ」というキーワードの下に力づくで纏め上げて行くとかくも面白いのかと。それを成し遂げた筆者の努力と力量にも、目を向けるべきでありましょう。 ただし、いつ本書が『発禁』の憂き目に遭うかも知れませんので、もし興味をお持ちになって読もうとされる場合には、どうぞお早めにと、最後に付け加えさせていただきます。 ※本書は2016年12月7日、筑摩書房より『仁義なきキリスト教史 (ちくま文庫 か 54-4)』として文庫化されました。

Posted by ブクログ