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江戸の都市力 地形と経済で読みとく ちくま新書1219
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/11/01 |
JAN | 9784480069245 |
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江戸の都市力
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
論文調の堅苦しい文体で読みにくかったけど、経済の観点から江戸が語られていて興味深い内容だった。特に最終章の「都市問題とセーフティネット」は、現代の日本も学ぶべき点がいっぱいありそうな気がする。
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家康による統一通貨の発行は、戦国時代までの日本の経済が大陸からの影響を陰に陽に受けていた構造を改めて、経済面での日本の独自性を高めたのであった。それまでの日本では、宋や明で作られた銭が広く流通していたのである。(p.126) 江戸が繁栄したおかげで、お花見やツツジ見物などが盛んになり、朝顔や万年青、ホオズキ、サツキなどの鉢植えといった観賞用植物の需要も高まった。鳴き声を競い合うメジロの飼育、秋には虫の声を楽しむ人も増えた。そうしたレジャーや季節の消費活動が旺盛になった結果、低所得の御家人たちにも仕事が回ってきたのであった、それが、江戸の文化や季節の風物詩を陰で支えていたのである。(p.234) 祭礼が目に余るほど華美・贅沢ならば取り締まるが、それほどでなければ、かえって景気刺激になるという認識は、江戸時代の中ごろには確立しており、時代を経るにしたがってその傾向は強くなっていったのであった。祭礼には神輿のほか練物や山車、祝い物や酒食の饗応など、多額のお金がかかる。当時の江戸でじゃ、町入用、水道、祭礼の費用が「地主の三厄」と言って地主の負担になっていたが、そうして使われたお金は、人々に回っていったのであった。その意味で、当時の祭礼は「最大の福祉」といっても過言ではなかった。(p.263)
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