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失われた時を求めて(5) 第三篇「ゲルマントのほうⅠ」 光文社古典新訳文庫
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失われた時を求めて(5) 第三篇「ゲルマントのほうⅠ」 光文社古典新訳文庫

マルセル・プルースト(著者), 高遠弘美(訳者)

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失われた時を求めて(5) 第三篇「ゲルマントのほうⅠ」 光文社古典新訳文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2016/12/08
JAN 9784334753450

失われた時を求めて(5)

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商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2024/08/10

三十八歳年上のゲルマント公爵夫人に対する恋心というのがどうしても理解できず、今ひとつ物語に入っていけなかった。 終盤の祖母との電話のエピソードに救われた。/ サン・ルーの計らいで、「私」は祖母と電話で話すこととなる。 【そしてこちらの呼び出し音が鳴り響くやいなや、私たちの耳だ...

三十八歳年上のゲルマント公爵夫人に対する恋心というのがどうしても理解できず、今ひとつ物語に入っていけなかった。 終盤の祖母との電話のエピソードに救われた。/ サン・ルーの計らいで、「私」は祖母と電話で話すこととなる。 【そしてこちらの呼び出し音が鳴り響くやいなや、私たちの耳だけが開かれている、幻に満ちた夜のなかで、微かな音ーー具体性を離れた音ーー距離が消え去った音ーーが聞こえ、愛しい人の声が私たちに届けられるのだ。 その人だ。その人の声がそこにいて、私たちに話しかけている。それにしても、何と遠いのだろう。 ー中略ー そして、手を伸ばしさえすれば愛する人を捕まえられると思えるときでも、実際は私たちとその人は途轍もなく離れているということを。これほど近く聞こえる声を聞けば現実にそこにいるとしか思えないーー実際には離ればなれなのに。だがこれは、永遠の別離の前触れではないか。】/ ◯五十キロ 延々伸びたる へその緒で 小さき母の 心音を聴く/ 母は施設に入るのを嫌がった。 だが、入れざるを得なかった。 母の部屋には電話を引いた。 施設に送って行ってものの三十分もすると、電話がかかって来た。 「帰りたい」「いつ帰れる」「これから帰る」 焼けた鋼鉄のような母の意志に、施設も僕も手を焼いた。 今思えば、懐かしい思い出だ。/ 『ユリシーズ』百年目の年は、また、プルースト没後百年の年でもあった。 記念の年に、高遠先生の手による『失われた時を求めて』の新たなる輪廻転生に立ち会えることは最高の喜びだ。

Posted by ブクログ

2024/05/20

しばらく休んでいたけど、また『失われた時を求めて』を読み始めました。 「ゲルマントのほう」の第1巻は光文社の翻訳で。 久しぶりに読んだということもあると思うけど、この「ゲルマントのほうへ」は、今まで読んだ、「スワン家のほうへ」「花咲く乙女たちのかげに」より数段難しい気がしました。...

しばらく休んでいたけど、また『失われた時を求めて』を読み始めました。 「ゲルマントのほう」の第1巻は光文社の翻訳で。 久しぶりに読んだということもあると思うけど、この「ゲルマントのほうへ」は、今まで読んだ、「スワン家のほうへ」「花咲く乙女たちのかげに」より数段難しい気がしました。 『1Q84』で、青豆がこの巻で読むのを挫折したというのもなんとなく頷けます。それでもやっぱり、『失われた時を求めて』を読んでいる時間って、他の本を読んでいるときの時間の流れかたと全然違う気がして、個人的にはすごく好きです。なんというか、今この時が止まって、主人公と一緒に色々な時間を思い出しているような。一瞬でもあるし、永遠でもあるような時間。 今回一番好きだった部分は、主人公がおばあさんに電話をかけるシーン。電話をかける、という一つの行動からなぜあそこまでの文章を書けるんだ、とプルーストに恐れ慄きました。 下巻は何で読もうかなあ。

Posted by ブクログ

2023/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

語り手のゲルマント公爵夫人に対する恋心と友人サン・ルー(ロベール・ド・サン=ルー侯爵)の恋が描かれている。 ゲルマント公爵夫人との年齢差38歳というのは夫人から見た語り手というのはどんな存在だったんだろう?? この巻は個人的にはサン・ルーや部下のやり取り、当時の男子の会話、当時の青春をを体感できて楽しかった。 やっぱりこの『失われた時を求めて』は何回も読んで文章を味わう作品なんだなぁ、と読書1回目にして思う。1回では筋を追うだけでせいいっぱい。

Posted by ブクログ

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