![死刑のための殺人 土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録 新潮文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001877/0018774322LL.jpg)
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死刑のための殺人 土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2016/10/28 |
JAN | 9784101348346 |
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死刑のための殺人
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商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
本の中にも書かれている通り、金川某は幼稚、そしてつまらん人間だな。一部死刑囚にはどこか惹かれる部分があるんだけど、こいつにはそれがまるで無い。
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最初から最後まで、鬱屈した気持ちで読まざるをえませんでした。読んで後悔?と問われれば、いやそういうことではないなと‥。人の心を理解することの困難さ、その努力がこんなにも不毛なケースなのかと、虚しくやるせない思いです。 凶悪事件を扱ったドキュメントは、『凶悪』『桶川ストーカー...
最初から最後まで、鬱屈した気持ちで読まざるをえませんでした。読んで後悔?と問われれば、いやそういうことではないなと‥。人の心を理解することの困難さ、その努力がこんなにも不毛なケースなのかと、虚しくやるせない思いです。 凶悪事件を扱ったドキュメントは、『凶悪』『桶川ストーカー殺人事件』『でっちあげ』『殺人犯はそこにいる』等を読了済です。しかし、本作も衝撃的でしたが、その度合いが全く"異質"なのです。 金川死刑囚は、終始一貫、「(計画的に、迷わず)死刑になるために殺した」「(税金の無駄遣いだ)早く刑を執行しろ」と言い続け、後悔も反省もないまま、望み通りの最期を迎えます。何なのこれ! 常識として人間社会で通用している規範や価値がまるで用を成さず、根底から覆されながらも、著者は面会を繰り返し、共感も罪の意識をも拒絶する「見えない魂」の謎に迫ろうとしますが‥。 死刑囚にとって、望むままの死刑執行は、完全勝利か、英雄か! いやいや、思う壺ではないのか! 勝手に一人で自殺したらよかっただろ! と語気を荒げたくなります。 本書は、死刑囚の内面、家族、遺族、死刑制度について、克明に追及しようと試みた貴重な記録であり、解決のための参考書ではありません。 自分に幻滅し希望を見出せず、毎日がつまらないが故に危険な思想に陥り、犯行に及んだ原因を、社会の閉塞感、「砂漠」のような家族関係の希薄さ、心の闇等と片付けるのは簡単です。 それでも読み手に対して、簡単に答えの出ない多くの問いが突き付けられた感覚です。 誰かや何かのせいにせず、何もしないのではなく、小さくても自分でできることを考え、実践していくことが求められるのでしょうか‥。 辛い読書でしたが、本書には「(多くの人に読んでもらう)必要の厳しさ」がこもっているようです。
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基本的には死刑には反対。でも…。 「死にたい。でも、自殺は痛いし失敗する可能性がある。確実に死ぬには死刑が一番だ。できるだけ多くの人を殺そう」 そうして通り魔殺人事件を起こした死刑囚に30回以上も獄中面会し、その心の奥を知ろうとした記者のノンフィクション。 青年期に「「子ども...
基本的には死刑には反対。でも…。 「死にたい。でも、自殺は痛いし失敗する可能性がある。確実に死ぬには死刑が一番だ。できるだけ多くの人を殺そう」 そうして通り魔殺人事件を起こした死刑囚に30回以上も獄中面会し、その心の奥を知ろうとした記者のノンフィクション。 青年期に「「子どものための哲学対話」を読んで真理がわかったと豪語する。けれどそれは表面的なもので、真理でもなんでもない。と、普通の人ならわかるはずなのに、なぜ彼はそういう捉え方をしたのか。そしてその考えに固執したのか。 彼の成長過程は確かに不幸なものだったが、だからといってそういった育ち方をした人が全て凶悪事件を起こすわけでもない。 被害者家族たちの思いは、このまま「死刑」にしてしまうことは、彼の希望を叶えることになる。それは罰を与えることになるのだろうかということ。 面会し取材した記者たちは、面会し彼の心に訴えかけるうちに「罪悪感」が生まれてくれないかと期待したが、それも叶わなかった。 果たしてどちらが幸せなのだろう? 刑場に向かう心理として、誤った真理であっても自分の望む死刑を執行される場合と、罪悪感に苛まれ、やっぱり死にたくないと後悔の念を抱いて執行される場合と。 被害者意識としては? 「死刑」という事実は変わらない。反省、謝罪の気持ちを発せられたとしても、亡くなった家族は帰らない。 最期の最期に、足元の床がぱっくりと開き落ちていく瞬間、彼はどう思っただろう?
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