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ヘダップ!

三羽省吾(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2016/11/22
JAN 9784104568024

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商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2018/09/26

幼少時よりFWをして活躍してきた桐山は、高校時代にJ1のチームに内定をもらうも、ある事情により取消しとなる。やむを得ずJFL所属の武山FCに入団するが、そこで与えられたポジションはボランチだった。慣れないポジション、選手間の軋轢、サポーターとのいざこざの中、シーズン優勝を目指しレ...

幼少時よりFWをして活躍してきた桐山は、高校時代にJ1のチームに内定をもらうも、ある事情により取消しとなる。やむを得ずJFL所属の武山FCに入団するが、そこで与えられたポジションはボランチだった。慣れないポジション、選手間の軋轢、サポーターとのいざこざの中、シーズン優勝を目指しレギュラーとして戦い続けると・・・ サッカー好きであれば楽しめる一冊。サポーターとの関係は興味深かった。この先の成長が見てみたいが、続編は?

Posted by ブクログ

2018/08/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

「なんで皆さんは、俺が間違ったことをやってるのを見た時、そういう細かい事情を教えてくれないんですか?」  咲田は一瞬、驚いたような表情を見せた。だがすぐに真顔に戻り、勇を改めて上から下まで見て、腰に手を置いた姿勢で「ふぅん」と鼻から息を吐いた。 「それは、君の方から訊かないからでしょう」  言うべきか否か悩んでいるような少しの沈黙を挟み、咲田は「あのね」と言った。 「みんな君のこと褒めてるけど、同時にこうも言ってるの。〝極端に質問が少ないんだよなぁ〟って。私もそう思う」 「そう、ですか」 「ここは学校じゃないの。たいていの人は自分の仕事で手一杯だし、君がなにを分かっててなにを分かってないかなんて、知ったこっちゃない。だから、自分で訊かなきゃ。分かる?」 「はぁ……」 「自分で判断を下す前に、ただ一言〝こうしますけどいいですか?〟って確認をとって欲しいの。そうでなければ〝これはどうしたらいいですか?〟ね。分かる? 自分で判断できないことや、分からないことは、周りの人に尋ねればいいの」

Posted by ブクログ

2018/07/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サッカー小説ということしか知らなかったけれど、これは面白かった。 高校を卒業して家を離れ、JFL所属のクラブチームでプレーをすることになった桐山勇。 プロ契約ではないので、生活の糧はスーパーで働くことによって得ることになる。 J1やJ2のチームと違って、J3やJFLのチームはプロとアマの選手が半々…というより、アマチュアの方が多い。それはフットサルのチームでもなでしこリーグでも、そう。 だけど、彼ら選手の生活ってあまりよく知られていない。 地元の少年団と、強豪校ではない地元の中高のサッカー部での経験しか持たない勇は、ひとりよがりなプレーをみんなから批判される。 だけどしょうがないじゃないか。 こんな環境でプレーしてたから、勇の意図するサッカーに合わせられるチームメイトがいなかったのだから。 でも、勇が有名クラブのユースに入らなかったことも、ひとりよがりと言われるほどに自分に厳しくプレーすることも、実はちゃんと理由があった。 素直になれない家族との関係、希薄な高校サッカー部メンバーとの付き合い、J1チームの内定が取り消された事情など、勇が故郷においてきたいくつもの謎が徐々に明かされて行き、社会人としてサッカー選手の矜持を持つ先輩や職場の人々と触れ合うにつれて成長していく勇の姿が実にすがすがしい。 ヘダップ=Heads Up 頭をあげて、周りを見て、前へ進め。 〝なにかから立ち直るということは、すべてを忘れたり、なかったことにすることではない。すべてを受け入れ、それでも前へ進むことだ。(中略)頭を上げて。” 勇が10歳の時に起きた、起こした出来事。 それが今の勇を作る始まりだったのかもしれない。 それを否定することはできないし、出来事をなかったことにすることももちろんできないけれど。 それでも、勇の母はきっとこう思ったはず。 ハットトリックなんてどうでもいいこと。 勇が仲間とみんなで楽しく、一生懸命プレーをしていれば、そんな様子を見ることができれば、お母さんはそれだけで充分に嬉しいし、勇のことを誇らしく感じることができる。 もう、苦しまなくてもいい。 勇が捕らわれていた過去が解き明かされるにつれて、ひとりで気を張ってきた勇が健気で健気で、ちょっと泣いてしまった。 そういう小説ではないはずなんだけれど。

Posted by ブクログ

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