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あなたへの歌 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2016/11/18 |
JAN | 9784122063136 |
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日本で日本企業に勤め日本人の彼をもつ明月は、中国語の講師としてアルバイトをすることになる。そこで出会った生徒の男性は中国人の妻・阿桂を迎えたばかりなのだが、その妻の連れ子である福仔が中国に帰った後、実の父親を探しにいくと言って行方知れずになってしまう。ちょうど彼の中国赴任にあわせ...
日本で日本企業に勤め日本人の彼をもつ明月は、中国語の講師としてアルバイトをすることになる。そこで出会った生徒の男性は中国人の妻・阿桂を迎えたばかりなのだが、その妻の連れ子である福仔が中国に帰った後、実の父親を探しにいくと言って行方知れずになってしまう。ちょうど彼の中国赴任にあわせ結婚した明月は、天津で暮らしながら終盤では旅行に来た中国語教室の生徒たちも加わってみんなで福仔の行方を探す。 福仔を探して天津、上海、桂林など中国各地を巡っていくのでそれがまず面白い。さすがに著者が著者だけに、描かれる中国の風景に臨場感を感じる。それに阿桂の悲しい過去なども明らかになっていくのだけど、まさかというような不幸でエンタメ小説としての面白さが詰まっている。 一方で、この小説のもうひとつの魅力は明月と彼との関係。小競り合いは日常茶飯事だし旧弊な日本の男のような面ももつ彼だけど、それでも二人は結婚し、エピローグでは数年たって子どももいる生活まで描かれる。小さな不幸や不満はあっても、それでも人生の伴侶がいることの幸福をふつふつと感じさせてくれる。 この小説にはいろんな人どうしの関係が描かれていてそれぞれが「あなたへの歌」なのだろうけど、一番はやはりメイと彼との関係における「あなたへの歌」だろう。その「あなたへの歌」というのは、ジェリー・スーという歌手が歌った「牽手」という歌のよう。ちょっといい歌詞なので、日本語訳を引用しておこう。 あなたが愛するものを愛しているから あなたが見ている夢を夢見ているから だからあなたの悲しみを悲しみ あなたの幸せを噛みしめるの あなたが歩いた道を歩いて あなたが受けた苦しみを受けて だからあなたの喜びを喜び あなたが追っている夢を追うの たとえ手を繋いでも 道はなだらかではないかもしれない 私がそばにいても安らぎはこないかもしれない でも繋いだ手を放さないで 生まれ変わってもそばにいて もしも結ばれるなら もう過去なんて振り返らない 人と人の間で築かれていく絆の素晴らしさを思わせてくれる佳作。『時が滲む朝』以来、楊逸の作品は何となく気に入ることが多いと思っているのだけど、この小説はいままでに読んできたものとはやや違ったテイストでエンタメ色が強い気がする。そしてやっぱり気に入った。
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この話の「彼」みたいに、女は男の稼ぎで暮らせれば幸せだろうと思われるのは私は心外だし(明月のように色々な事情が重なってそうなったとしても、男がどう考えているかは大事だ)、にこにこして女らしくしていろなんて言う相手とはとてもやっていけない。 最初のうちは彼のそういう言動ばかりが...
この話の「彼」みたいに、女は男の稼ぎで暮らせれば幸せだろうと思われるのは私は心外だし(明月のように色々な事情が重なってそうなったとしても、男がどう考えているかは大事だ)、にこにこして女らしくしていろなんて言う相手とはとてもやっていけない。 最初のうちは彼のそういう言動ばかりが気になって、明月の(作者によれば一般的な中国人の感じ方である)結婚のタイミングやなんかも、いまひとつわからなかった。 ただ、福仔が行方不明になりそれを追いかけ始めてからの展開は面白くて、一気に読めた。明月のお人好しな行動や阿桂の過去、中国語クラスの旅行、お金がないあまり危ないビジネスに手を出そうとする久英。ちらほらと明月夫婦のいさかいが挟まる。舞台が日本じゃないことで起こるさまざまなことは生々しく目新しかった。 2組の夫婦の国際結婚小説、というあおりはちょっとどうかな?明月夫婦はともかく、阿桂のほうは国際結婚に起因する物語じゃないし。あと、解説で明月の名前が一貫して「名月」となっているのがものすごく気になる。わざと、じゃないよね?間違いだよね?なんで誰も気づかなかったのか!
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東京で働く中国出身のメイ。天津への転勤が決まった日本人の彼にプロポーズされて―。現代の日本と中国を舞台に、夫婦という縁を描く。
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