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はじめてのルーヴル 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2016/10/01 |
JAN | 9784087455021 |
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はじめてのルーヴル
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商品レビュー
4.1
16件のお客様レビュー
美術館といえば真っ先に思い浮かべるであろう『ルーヴル美術館』。本書は、気鋭の評論家である筆者が厳選したルーヴル美術館所蔵の絵に詳細な解説を加えた美術評論です。筆者の鋭い視点に改めて驚いてしまいました。 美術館といわれて最初に思い浮かべるのはおそらくルーブル美術館であるかと...
美術館といえば真っ先に思い浮かべるであろう『ルーヴル美術館』。本書は、気鋭の評論家である筆者が厳選したルーヴル美術館所蔵の絵に詳細な解説を加えた美術評論です。筆者の鋭い視点に改めて驚いてしまいました。 美術館といわれて最初に思い浮かべるのはおそらくルーブル美術館であるかと思われます。本書は気鋭の美術評論家である筆者が名画揃いのルーブル美術館の中でも特に有名なものを抜き出して、それに詳細な解説を加えたものです。 宮廷画家、ダヴィッドの『ナポレオンの戴冠式』は 「あぁ、アレか。」 と思うくらいすぐ頭に思い浮かぶのですが、ナポレオンの身長が実際よりも高く描かれていたりなどの、「手心」が加えられてあったり、レンブラントの裸婦『バテシバ』に描かれている女性の肉体が少し崩れたように描写されていたり、その理由も 「そういうことだったのか!」 と読みながら納得しました。 さらに、ヨーロッパの文明を理解するには必須知識であるキリスト教。特にイエス・キリストが磔刑により処刑されるシーンや、おろされたキリストを抱きかかえて嘆く傍らには絵を由来した人間が描かれているものもあり、 「スポンサーは強い」 というのは芸術の世界にも、イヤ、芸術だからこそそれが強く出るのかもしれません。 そして、最後には表紙にもなっているレオナルド・ダ・ヴィンチの永遠の名作『モナ・リザ』の解説で、この見なれた絵も筆者の解説によるとまた新たな視点が提示され、とても面白かったです。 自分がいつの日かルーブル美術館に行ったときに、ここに記されたことが少しでも自分の中に残っていればいいなとそんな読後感でございました。 ※追記 本書は2016年10月20日、集英社文庫から文庫版として再販されました。
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おなじみ中野先生の西洋画解説。有翼幼児が天使(宗教画)かアモル(神話画)か?の判別が周辺を見ないと分からないというのは不便で面白い。ルーベンスの「マリー・ド・メディシスの生涯」の逸話は笑ってしまった。モデルがつまらなくとも名作22連を仕上げるのは、さすがプロ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
筆者がピックアップした作品中心だったが、作品の歴史的背景や作者の人生や思いなどを知ることができ、ルーブル美術館の予習にはぴったりの本だった。 ダヴィッドの『ナポレオンの戴冠式』、ルーベンスの『マリー・ド・メディシスの生涯〈肖像画の贈呈〉』、アンゲラン・カルトン『アヴィニョンのピエタ』、ヴァンダイクの『狩場のチャールズ1世』など、現実よりも見た目や行いを少し盛った表現になっていると知り、今も昔も人は変わらないものなのだなと思った。 依頼している側からすれば、お金を払ってるわけだし、よく描いてほしい気持ちはわかる。 狩場のチャールズ1世とか、低身長を誤魔化すために視点の高さを変えているらしく、工夫がすごいと思った。 プッサン『アルカディアの牧人たち』やボスの『愚者の船』を読んでいて、これらの作品は実際に観に行く前に事前知識があった方が絶対良いと思った。 死のないはずのアルカディアで死を描く作品、坊主や修道女の堕落した姿など、解説がないと絶対にわからなかった。 宗教画の解説も面白かった。無宗教なので、聖人ドニが、処刑後自らの首を持って練り歩いた話など知らなかった。 この本で紹介されていたドニの描かれた作品は基本的に首無しの体がドニの頭を抱えて歩いている様子だった。こわ。 天使とキューピッドの章も面白い。キリスト教の天使には階級があるのは知らなかったし、バロックの画家たちがギリシャローマのクピドと同じ姿形で描いてしまったばかりに宗教画と神話画の区別が難しくなったのが興味深い。 クピドは愛の神で、最初は優美な若者だったがやがて少年になり、幼児として描かれるようになり、さらに一枚の絵の中で大量に描かれるようになったのも面白い。可愛いからいっぱい描きたくなっちゃんだろうな。わかる。 本書のモナリザの解説で、ダヴィンチが同性愛者だったことを初めて知った。(絵画だけでなく科学や数学など様々な分野で才能があるものの、一回深くのめり込むことはできても継続しないという話は聞いたことがある。) 「現実の色彩には固有の色がない、物体には線としての輪郭はない」というダヴィンチの言葉のようにモナリザは輪郭線をぼかすフスマート手法で描かれているということを初めて知った。あとポプラ材なので脆いことも。最後の晩餐も劣化しやすいとのことだったので、作品の強度よりも使いたい素材を優先していたあたりに芸術家らしさを感じる。 個人的に印象に残ったのはムリーリョの『蚤をとる少年』だ。貧困を生々しく描いていて、解説がなくてもメッセージが伝わってくる点がすごい。 ムリーリョ自身の生い立ちも関係しているということでこの作品のメッセージ性の強さには納得。 ルーブルは一日では回りきれないようなので、もう数冊ルーブルについての本を読みたい。
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